現行の第3世代iPad

23日のスペシャルイベントでの発表が予測される小型iPad、通称"iPad mini"だが、この製品が容量・通信手段・カラーの違いで24のバリエーションになるという。またその価格について、もっとも廉価なモデルが249ユーロ=約25,600円になるとの話が出てきている。

4×3×2=24通りの製品バリエーション?

24のバリエーションという話を伝えているのはAppleInsiderだ。同サイトによれば、まずiPad miniは容量が4段階になるという。これまで、iPadファミリーのストレージ容量は16GB/32GB/64GBの3段階というのが続いていたが、小型モデルでさらに上の容量が投入されるとは考えにくいため、初めて8GBモデルが投入されることになるというのが同サイトの予測。あわせて初期出荷ではこの最小容量のエントリーモデルがもっとも大きな割合を占めるという関係者の話を伝えている。

そしてそれぞれの容量に対して、通信機能がWi-Fiのみ、3G対応、4G LTE対応の3グレード用意されるという。そしてさらに、カラーバリエーションがホワイトとブラックの2色になるとのこと。

価格はiPod touchとiPadの中間

なおこれに先立ち、ドイツのMobile GeeksがiPad miniの価格表だという写真を紹介している。そこに記載されているのは16の製品バリエーションで、先述のAppleInsiderの予測にあったものと違って通信機能が「WI-FI」「CELLULAR」の2通りとなっているが、これはおそらく3G/4G LTEモデルの展開については国・地域ごとに異なるということだと思われる。

その"価格表"によれば、Wi-Fiモデルは8GBが249ユーロ、16GBが349ユーロ、32GBが449ユーロ、64GBが549ユーロ。Cellularモデルは8GBが349ユーロ、16GBが449ユーロ、32GBが549ユーロ、64GBが649ユーロとのこと。現行の第3世代iPadよりも、Wi-Fiモデルで130ユーロ(約13,400円)、Cellularモデルで150ユーロ(約15,400円)安い価格設定だ。また第5世代iPod touchとの比較ではプラス130ユーロということで、ちょうどiPod touchと第3世代iPadの中間の価格ということになる(iPod touchの16GB版は第4世代となるため、それとの比較ではプラス140ユーロとなる)。

これが本当ならば容量8GBのWi-Fiモデルの価格がiPod touchの最廉価モデル(第4世代の16GB版)と40ユーロ(約4,100円)しか違わないので、iOS入門機としてどちらを選ぶかが新たな迷いどころとなりそう。先述のAppleInsiderの報道でエントリーモデルが最大の出荷台数になるというのも頷ける。iPad miniの搭載プロセッサや表示性能どについてはまだ不明な点も多いだけに、詳細が気になるところだ。

10月17日17時51分追記:記事初出時、Mobile Geeksの伝える価格のユーロ表記をドル表記として掲載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。