ソニーは1日、スタンドの角度を自由に変更し、液晶一体型PCのように利用したり、寝かせてタブレットPCの用に利用できる「テーブルトップPC」として、10点認識のマルチタッチ対応の20型ディスプレイを搭載した「VAIO Tap 20」を発表した。発売日は11月3日を予定。店頭予想価格は、Intel Core i7搭載モデルが180,000円前後、Core i5搭載モデルが160,000円前後、Core i3搭載モデルが140,000円前後。直販CTOのオーナーメードモデルも同時発売。

VAIO Tap 20

同社はこれまで、「ボードPC」として液晶一体型PCを販売してきたが、「VAIO Tap 20」は、「リビングルームで家族が囲むもの=テーブル」という発想から「テーブルトップPC」というカテゴリーで展開する。

スタンドにより自由にディスプレイの角度調節が可能。本体を立たせて、通常の液晶一体型デスクトップPCとして、完全に寝かせてタブレットPCとして利用できるほか、わずかに角度をつけてひじをついたり自由な姿勢でPCを操作することもできる。

スタンドでディスプレイの角度を調節する

家庭での利用をメインターゲットとしており、手書きメモやビデオ、ボイスメッセージで伝言を残せる伝言板アプリ「Fingertapps Organizer」や、お絵かきアプリ「Family Paint」を搭載する。

お絵かきアプリ「Family Paint」

伝言板アプリ「Fingertapps Organizer」

また、ニュースやSNSの投稿をまとめて閲覧できるアプリ「Socialife」や「VAIO TV with nasne」などの外部機器との連携を行うソフトウェアもダウンロードで提供する。

主な仕様は、エントリーモデル「SVJ20217CJW」では、CPUがIntel Core i3-3217U(1.80GHz)、チップセットがMobile Intel HM76 Express、グラフィックスがIntel HD グラフィックス 4000、メモリがPC3L-12800 4GB(4GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブは搭載しないが、DVDスーパーマルチドライブが付属。ディスプレイはマルチタッチ対応20型ワイド(1,600×900ドット)、OSはWindows 8 64bit版。Microsoft Office Home and Business 2010、Adobe Photoshop Elements、Imagination Studio Suiteなどが付属する。

スタンダードモデル「SVJ20218CJW」では、CPUがIntel Core i5-3317U(1.70GHz)になり、付属の光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブとなる。

ハイエンドモデル「SVJ20219CJW」では、さらにCPUがIntel Core i7-3517U(1.90GHz)、メモリがPC3L-12800 8GB(4GB×2)となる。

インタフェースは共通で、USB 3.0×2(1ポートはPC電源OFF時含むUSB機器への充電対応)、IEEE 802.11a/b/g/n、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Webカメラ(約131万画素)、内蔵マイク、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1、メモリーカードスロット×1など。このほかNFCを搭載する。バッテリ駆動時間は約3.5時間。本体サイズは約W504×D187~312×H304~45mm。重量は約5.2kg。

オーナーメードモデルでは、CPUをより上位(Core i7-3667U)にカスタマイズしたり、メモリ容量の増減やストレージ構成の強化などをCTOメニューから選択することができるほか、オーナーメイドモデル限定で本体カラーにブラックを選択できる。