ディーアンドエムホールディングスは9月19日、「デノン」ブランドのプリメインアンプ「PMA-2000RE」とSACDプレーヤー「DCD-1650RE」を発表した。発売は10月中旬で、希望小売価格はいずれも189,000円。

PMA-2000REとDCD-1650REは、2009年7月に発売した「PMA-2000SE」「DCD-1650SE」の後継モデルだ。

「PMA-2000RE」

PMA-2000REは、新設計の「Advanced UHC-MOSシングルプッシュプルサーキット」の採用が大きなポイントだ。UHC-MOSは大電流を流せる増幅素子で、新モデルではこれを最新型に変更。従来モデルに採用されていたUHC-MOS素子では、ピーク時の電流が120Aだったのに対して、新モデルに採用されているUHC-MOS素子では、210Aへと大幅にアップしている。また、パワーアンプの入力段にDual FETを採用。特性の一致により、温度変化による音への影響を抑えている。電源周りの回路構成も一新されている。

筐体には、1.6mm厚の鋼板を採用。パワートランスはフローティングマウントされる。また、新素材フットを採用した「ダイレクト・メカニカル・グランド・コンストラクション」により、制振性能をアップさせている。

AVアンプと組み合わせる際などに便利な「パワーアンプダイレクト端子」や、「プリアウト端子」を装備。また、PhonoイコライザーはMM/MCカートリッジに対応する。

定格出力は80W×2(8Ω、20Hz~20kHz、T.H.D.0.07%)で、周波数特性は5Hz~100kHz(0~-3dB)だ。スピーカー端子はA/Bの2系統で、A or B、A+B、バイワイヤリングでの接続が可能だ。適合インピーダンスは4~16Ωで、A+B接続の際のみ8Ω~16Ωとなる。

接続インタフェースは、アナログ音声入力×6系統、Phono入力×1系統、RECアウト×2系統、パワーアンプダイレクト×1系統、プリアウト×1系統、ヘッドホン出力×1系統を装備する。本体サイズは、W434×D434.2×H181.5mmで、重量は24.4kg。

「DCD-1650RE」

DCD-1650REは、高精度無オリジナルメカを搭載したSACDプレーヤー。16bitのPCM信号をハイビット/ハイサンプリング化しデジタル音声信号の量子化ひずみを低減する「Advanced AL32 Processor」、新型の192kHz/32bitDACとロージッタークロックも採用されている。

また、従来モデルは、USBポートはマスストレージデバイスやiPodなどとの接続用にA端子のみを装備していたが、新モデルではB端子も搭載。PCと接続して、ハイレゾ音源を再生することも可能だ。192kHz/24bit入力に対応するS/PDIF端子(光/同軸)も装備する。

接続インタフェースは、アナログ音声出力×1系統、光デジタル音声出力×1系統、同軸デジタル音声出力×1系統、光デジタル音声入力×1系統、同軸デジタル音声入力×1系統、USB入力×2基(Type A×1基/Type B×1基)を装備する。本体サイズはW434×D335×H138mmで、重量は13.7kg。