サイクロン式掃除機などを展開するダイソンが提携している慈善団体・ジェームズダイソン財団は8月30日、財団が主催する国際デザインアワード「ジェームズダイソンアワード 2012」(JDA)において、各国内最優秀賞、ならびに第1次(国内)審査通過作品6作品を決定した。
同賞は、次世代のデザインエンジニアの支援・育成を目的に、毎年開催されている。今年も、"日常の問題を解決するさまざまなアイデア"をテーマに、世界18カ国の大学において工業デザイン、プロダクトデザイン、エンジニアリングを専攻する学生、ならびに卒業後4年以内の卒業生を対象に、2月2日から8月2日にわたって作品を募集した。
日本の第1次(国内)審査では、プロダクトデザイナーの柴田文江氏、ノンフィクション作家であり、獨協大学 特任教授の山根一眞氏による選考を行い、創業者デザイン専門学校のRoger Janssonさんの作品、「Keyhole(キーホール)」を日本最優秀賞に選出した。同時に、同作品を含む1次審査通過作品6点を選定している。
「Keyhole」は、カギを指すと言う動作に注目し、ラッチボタンを使用。カギをロックに入れると、ラッチボタンの色が緑に変わり、カギがロックされていることを確認できる。そしてもう一度カギをさすと赤に変わり、カギが開いたことを記憶してくれるという。
日本最優秀賞を受賞したJanssonさんには、賞金1,000ポンド(約12.5万円)が贈られる。また、参加18カ国から第1次審査を通過した作品群の中から、第2次審査、第3次審査を経て、財団創始者・ジェームズダイソン氏の最終審査が行われる。最終審査結果は、11月8日に発表され、国内優秀賞表彰式は、11月16日に行われる予定。
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