家電機器向けに保険サービスを提供する米SquareTradeの最新調査によれば、iPad/iPhoneともに米ミシシッピ州が全米で最もトラブルに遭遇する確率が高かったという。同州のみが2製品ともに30%超の確率でアクシデントに遭遇しており、際立って高い。ネットユーザーらはこのデータを基に、なぜミシシッピ州だけが異常に高いトラブル率を示すのかの推測を行っているが……。

この件についてはThe Unofficial Apple Weblog(Tuaw)が報じている。SquareTradeでは追加の契約で製品が保証される保険サービスを提供しており、この2年契約ベースの保険サービスで全米各州のトラブル件数を集計してみたところ、iPhoneとiPadの両方のカテゴリでミシシッピ州のみが30~35%という高い確率でトラブルに遭遇していたことが判明した。各州のトラブル遭遇率を色分けで示した図がTuawの記事中で確認できるが、多くの州ではトラブルの確率は2割未満であり、3割近い確率が出ている州であっても、iPhone/iPadの一方だけ。それに比較して、iPhone/iPadともに約3台に1台にトラブルが発生するというミシシッピ州の高さが際立っている。

このデータに関してはネットでさまざまな推測がなされており、そのうちのいくつかをUSA Todayが紹介している。面白いものの1つが「ミシシッピ州は全米一の肥満エリアであり、みんな特大ポテトやバーガーを掴んで脂ぎった手でiPhoneを持つのが難しいんだよ」というもので、実際に調べてみると州ごとの肥満率を集計した政府調査でミシシッピ州は34.9%と他州を引き離して全米トップの地位にある。これに同調するように「マクドナルドと52オンス(1.5kg)コーラで絶え間ないダイエットを続ける人のそばにiPhoneとiPadを置くのはいいアイデアじゃない」という自虐的なコメントも並んでいる。

なおSquareTradeによれば、破損トラブルのトップ2が「落下」「水没」とのことなので、当初は筆者も「ミシシッピ川にでも落としたのでは?」などと適当に考えていた。ところが、米国ユーザーは「ミシシッピ州」というキーワードですぐに「肥満」を挙げて自虐的なコメントとともにその理由を推測するあたり、日本での地域いじりに通じたものがあるようで面白い。