iPhone 4におけるガラススクリーンの破損トラブル報告が、従来モデルの倍近い件数に達することがある調査でわかった。家電向けの補償サービスを提供する米 SquareTradeは10月12日(現地時間)、iPhone 4における画面破損報告が従来のiPhone 3GSのそれを82%上回ったというレポートを公開している。

SquareTradeは発売開始から過去4カ月のiPhone 4でのトラブル報告データ2万件以上を分析した結果、iPhone 4におけるスクリーン関係のトラブル報告がiPhone 3GSの82%上回ったという。またスクリーンだけでなくトラブル全体の報告件数でもiPhone 4が68%を上回っているという。この件数報告ペースは現時点までにiPhone 3GSに対して一定の割合で推移していることから、今後の推移を予測すると、iPhone 4オーナーの15.5%が今後1年以内に何らかのトラブルに巻き込まれる可能性があることになる。iPhone 3GSの割合が7.8%であることから、およそ2倍の水準だ。

iPhone 4とiPhone 3GSにおける時間経過に対するトラブル率の推移とその予測(出典: SquareTrade)

詳細な原因は今後の分析が必要だと考えられるが、iPhone 4におけるガラス面破損のトラブル報告が突出していることから、設計上、あるいはそれに起因する利用者の使い方に関する問題が内在している可能性がある。一方でSquareTradeはユーザーのミス(例えば落下による破損や水没)に起因する以外の問題の発生率も報告しており、これはiPhone 4と3GSで大差はなく、どちらも0.5%以内の水準に収まっている。iPhone 4におけるスクリーントラブルの報告は、こうした初期不良や通常の運用で発生するトラブルの範囲外にあると考えられる。