カシオ計算機は22日、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新製品として、広角24mmからの光学12.5倍ズームレンズを搭載した「EX-ZR300」を発表した。ゴールド/ホワイト/レッドの3色を用意。6月8日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は40,000円前後。

「EX-ZR300 GD」(ゴールド)

デュアルCPUと2つの画像処理回路を備えた「EXILIMエンジンHS」を搭載。起動が0.95秒、AFが0.12秒、撮影間隔が最短0.26秒という軽快な動作が大きな特徴だ。

高い精度を持つ「プレミアムオートPRO」モードが進化し、内部的な撮影シーン判定のアルゴリズムを強化。シーンに応じて適切な撮影モードを自動選択する精度がさらに高まった。逆光などの高コントラストで内部的に高速連写を行い、複数の画像を合成して黒つぶれや白とびの少ない写真に仕上げる「HDR」撮影なども自動で使い分けてくれる。

主な新機能としては、「EXILIM EX-ZR20」で好評の「HSナイトショット」、「アートショット」、「プレミアムオートムービー」などを搭載。HSナイトショットは、肉眼ではほぼ真っ暗な場所でも、ISO 12800相当の高感度によって手持ちでもブレが少なく明るい写真が撮れる機能。アートショットは、7種類(トイカメラ、ソフトフォーカス、ライトトーン、ポップ、セピア、モノクロ、ミニチュア)で、それぞれ効果の強弱や色味の変更が可能。プレミアムオートムービーは、人物、風景、夜景、マクロ、青空、緑の録画シーンを自動解析し、最適な設定で録画する。

「EX-ZR300 WE」(ホワイト)

「EX-ZR300 RD」(レッド)

そのほか、コントラストや彩度の強弱を変化させて芸術的な作品にする「HDRアート」、デジタル一眼レフのような写真が撮れる「背景ぼかし」、カメラ本体を動かしながら高速連写・合成することで広角撮影を行う「ワイドショット」(35mmフィルム換算で14mm相当/18mm相当)、画質劣化を抑えて最大25倍まで拡大できる「プレミアムズーム」といった機能を備える。

主な仕様は、撮像素子が有効1,610万画素の1/2.3型CMOS(裏面照射型)、手ブレ補正はCMOSシフト方式、連射は最大30枚/秒、最短撮影可能距離は約1cm~。ISO感度は80~3200で、HSナイトショット時は最大で1SO 12800、動画撮影時はオートになる。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(30fps)。レンズの焦点距離は24~230mm相当(35mmフィルム換算時)、解放F値がF3.0~F5.9。

背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードのほか、約52MBの内蔵メモリが利用可能。東芝の無線LAN搭載SDメモリーカード「FlashAir」や、同様のEye-Fiメモリーカードにも対応する。

バッテリーは専用リチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約500枚、エコモードでは約630枚。本体サイズはW104.8×D28.6×H59.1mm、重量は約205g(電池およびメモリカードを含む)。