米Oracleは4月26日(現地時間)、Mac OS X (64-bit)用の「Java SE 7 Update 4」と「JavaFX 2.1」を公開した。同社がLinux用、Windows用、Solaris用と同時にリリースした初のOracle JDKとJavaFXであり、OracleのHenrik Stahl氏は「Oracle JavaのMacサポートの大きなマイルストーン」と述べている。対応環境は、OS X 10.7 Lionを備えたIntelプロセッサ (要64-bit対応)搭載Macだ。
AppleはMac OS Xのソフトウエア・アップデートを通じてJavaをサポートしていたが、Java for Mac OS X 10.6で同社によるJavaランタイムの提供を終了。Java 7以降のJavaサポートはOracleにバトンが手渡され、しばらく空白期間が続いていた。その間はOpenJDK7を用いたビルドなどユーザーの自力対応が必要だったが、ついにOracleによるOS Xサポートが実現した。Oracle JDK 7とJavaFX 2.1以降、同社は他のプラットフォーム向けと同じタイミングでMac用のアップデートを用意する。これまでOracleによるセキュリティアップデート提供からAppleの対応が遅れたことで、その脆弱性を狙ったFlashbackなどのマルウエアが蔓延するというようなトラブルも起こったが、そうした時間差の問題も今後は解消する。