パナソニックは22日、デジタルムービーカメラ「HX-WA20」「HX-WA2」「HX-DC2」の3モデルを発表した。いずれも発売は4月25日予定で、価格はオープン。推定市場価格はHX-WA20が43,000円前後、HX-WA2が38,000円前後、HX-DC2が32,000円前後となっている。

写真左列が「HX-WA20」、中央列が「HX-WA2」、右列が「HX-DC2」。それぞれ2色ずつのカラーバリエーション展開となっている

シューティングスタイルの片手持ちが可能なエルゴノミクスデザインを採用したデジタルムービーカメラ。動画撮影のような長時間撮影時でも持ちやすく、小型軽量のため疲れにくい。HX-WA20とHX-WA2は水中撮影も可能な防水仕様が施されたモデル。HX-WA20はJIS防水保護等級IP58相当、HX-WA2はJIS防水保護等級IPX8相当となっている。

撮影機能の面に関しては、3モデルともフルHD(1,920×1,080ドット)の動画撮影に対応。撮影データはSD/SDHC/SDXCカードのほか内蔵メモリ(約64MB)にも記録可能で、MPEG-4 AVC(MP4)形式の動画記録のほか、JPEG形式の静止画も撮影できる。

HX-WA20は裏面照射型の高感度MOSセンサーを搭載。配線層とフォトダイオードの配置を、通常のMOSセンサーと逆にしているため、光が受けやすくなっており、室内など光量の少ない場所でも明るい映像を撮影できる。

パナソニック独自の機能としては、デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」シリーズでも採用されている「iAズーム」を採用。超解像技術により画質劣化を抑えたデジタルズームが可能となっており、搭載レンズの光学ズーム倍率は5倍ながら15倍相当まで鮮明な状態でズームが行える。なお、手ブレ補正は上下・左右・前後に加えて、歩きながらの動画撮影時に発生しやすい回転軸手ブレにも対応する4軸手ブレ補正を搭載。

そのほかの撮影機能では、最大480コマ/秒の撮影が可能なスローモーションモード(HX-WA20のみ)や、階調豊かな撮影が可能なハイダイナミックレンジ、180度ないし360度のパノラマ撮影(静止画のみ)などを備える。

主な仕様は次の通り。HX-WA20は、撮像素子が1/2.33型裏面照射式MOSセンサーで、有効画素数が動画撮影時で829万画素(16:9)・981万画素(4:3)、静止画撮影時で837万画素(16:9)・989万画素(4:3)、レンズの焦点距離が動画撮影時(60fpsないし30fpsモード時)で28~280mm(35mmフィルム換算、以下同)、静止画撮影時で28~140mm、F値がF2.8~F3.9。モニターは約23万ドット・2.6型ワイドの液晶方式、サイズはW93.9×D44.1×H125.6mm、重量は256g(SDカードとバッテリー含む)。

HX-WA2は、撮像素子が1/2.33型MOSセンサー、有効画素数が動画撮影時で1,190万画素(16:9)・1,430万画素(4:3)、静止画撮影時で1,190万画素(16:9)・1,430万画素 (4:3)、レンズの焦点距離がWideモードの動画撮影時で40~240mm(16:9)・38.9~233.4mm(4:3)、Teleモードの動画撮影時で82.4~494.4mm(16:9)・80.9~485.4mm(4:3)、静止画撮影時で39.9~199.5mm(16:9)・38.6~193mm(4:3)、F値がF3.5~F3.7。モニターは約23万ドット・2.6型ワイドの液晶方式、サイズはW93.9×D44.1×H125.6mm、重量は259g(SDカードとバッテリー含む)。

HX-DC2は、撮像素子と有効画素数、レンズ仕様がHX-WA2と共通。モニターは約23万ドット・3型ワイドの液晶方式で、サイズはW86.2×D38.1×H120.8mm、重量は180g(SDカードとバッテリー含む)となっている。

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