モーニング16号

約1年半休載が続いていた井上雄彦「バガボンド」の連載が、本日3月15日発売のモーニング16号(講談社)より再開された。

今号の「バガボンド」は表紙と巻頭カラーに登場。今後は毎月第3木曜の発売号に掲載される月イチ連載となり、ページ数は週刊連載時に比べ増量される。次回の302話は、4月19日発売のモーニング21号に登場する。

なお井上は連載再開に合わせ、公式サイトにて「バガボンド」の今後に関する声明を発表している。物語の展開については「これはまだ最終章ではないかも知れませんし、あるとき突然終わるかも知れません」とコメント。その発言の理由として「以前『終わる時期』について、自分にとっての年始のひとつの目標として、ここに書いたことがありましたが、それは巡り巡って自分に強い圧をかけてくるようになりました。良くない感じの圧でした」と語り、終幕を見据えたことがかえって枷になっていたと告白した。最後には「目の前の一つ一つの回を楽しみつつ味わいつつ描いていこうと思っております」と締めくくっている。

このほかカルチャー誌・SWITCHを発行するスイッチ・パブリッシングより、井上のインタビュー集「空白」が4月下旬に発売されることが発表された。同書には「バガボンド」を休載していた約500日の間、全8回にわたり行われた未公開のインタビューを収録。休載中、井上にあらわれた意識の変化や、このタイミングで「バガボンド」が再開された理由などが語り下ろされた、ファン必携の1冊だ。