米AMDは5日、Radeon HD 7000シリーズの新モデルGPUとして、「Radeon HD 7800」シリーズ」を発表した。「Radeon HD 7870 GHz Edition」と「Radeon HD 7850」の2製品をラインナップする。7000シリーズ待望のアッパーミドル帯のGPUで、カード価格は199ドル~399ドルが見込まれる。カード製品はASUS、Club 3D、 Diamond、Gigabyte、HIS、MSI、Powercolor、Sapphire、VisionTek、XFXら主要ベンダーが市場投入を予定している。

「Radeon HD 7870 GHz Edition」

「Radeon HD 7850」

28nmプロセスで製造されるGraphics Core Next(GCN)アーキテクチャがベースで、トランジスタ数は28億個のアッパーミドル帯GPU。既存のGCNアーキテクチャGPUと同様に、PCI Express Gen3サポートや、電力効率の高さなどの特徴を備える。これまでPitcairnの開発コード名で知られていた。

「Pitcairn」がついに登場。予定されていたHD 7000シリーズが出揃った

GCNアーキテクチャがベース。ブロックダイアグラムを見ると、7800シリーズは、7700シリーズを2倍にしたような構成となっている

HD 7870の主なスペックは、CUが20基の、1CUごと64SPの構成で、SP数は計1280基、Texture Unitは80基、ROPは32基、コアクロック1GHz、メモリクロック1200MHz(GDDR5 2GB 256bit接続)、電力が最大TDP175W、アイドル時(ZeroCore時)3W以下など。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0。映像出力コネクタはDVI、HDMI、mini DisplayPort×2。

HD 7850では、CUが16基になりSP数は計1024基、Texture Unitは64基、ROPは32基、コアクロック860MHz、メモリクロック1200MHz(GDDR5 2GB 256bit接続)、電力が最大TDP130W、アイドル時(ZeroCore時)3W以下など。PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0。映像出力コネクタはDVI、HDMI、mini DisplayPort×2。

「Radeon HD 7870 GHz Edition」と「Radeon HD 7850」の主なスペック一覧