Raspberry Pi Foundationは10日(英国時間)、クレジットカード・サイズの格安ボードコンピュータ「Raspberry Pi」が製造行程に入ったことを明らかにした。1月末までにModel Bの最初のロットが完成するという。
Raspberry Piは、世界中のすべての子供にとってコンピュータが身近な存在になるのを目指して開発されている。ARM1176JZFSアプリケーションプロセッサ(700MHz)とVideocore 4 GPUを備えたBroadcom BCM2835を搭載したボードで、サイズは85.60×53.98ミリ。RCAビデオ、HDMI、オーディオ出力、USB 2.0、SDカードスロットなどのインターフェイスを装備。キーボード/ マウスを接続し、テレビをモニターにして使用できる。2つのモデルが用意され、RAM 128MBのModel Aは25ドル (約1900円)、RAM 256MBでEthernetポートを備えるModel Bは35ドル(約2700円)。
OSは、Debian、Fedora、ArchLinuxなどをサポートし、Raspberry Pi Foundationはこれらのディストリビューションを収めたSDカードを提供する予定だ。Android 4.0にはRAMが不足するが、古いバージョンならばAndroidも動作するという。以下はRaspberry PiでQuake 3を動作させたデモ。