オンキヨーは4日、米国を本拠とする世界的な楽器メーカーであるギブソン・ギター・コーポレーションと資本・業務提携を行うと発表した。両社が互いに強みを持つ技術を結集させ、より高付加価値な製品の提供を目指すというもの。
オンキヨーは高品位なオーディオシステム、ホームシアターシステムなどに強みを持ち、一方のギブソンはアコースティック・ギターやエレクトリック・ギター、アンプなどの楽器において強いブランド力・高い技術力を持つ。
提携は資本面・業務面で行われ、業務提携の主な内容は、2社共同ブランドを立ち上げて製品を展開、新規分野参入に向けた共同の研究開発(コンシューマーエレクトロニクス分野)、地域別に2社のどちらかが主導的にシェア拡大に取り組むというもの。
一方の資本提携に関しては、オンキヨーがギブソンの発行済株式総数1%に当たる57,595株(Class A)、57,212株(Class B)を取得し、オンキヨーが自社の発行済株式総数17.2%に当たる8,240,200株の第三者割当増資と、同1%に当たる500,000株分の新株予約権発行をギブソンに対して行うというのが主な内容だ。第三者割当増資の払込期日、新株予約権発行の割当日ともに1月20日となっている。
なお、市場展開に関しては、米国市場ではギブソンが従来からの強みを活かして2社のシェア拡大を進め、アジア市場では将来的に設立する予定の合弁会社とオンキヨーが一体となって市場開拓を進める。