カシオ計算機は13日、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新製品「EX-ZR15」を発表した。ハイスピード撮影に対応したモデルの最新機。発売は9月22日で、価格はオープン。推定市場価格は40,000円前後だ。

カラーはブラック、ホワイト、ゴールド、レッドの4色を用意

EX-ZR15は、昨年発売した「EX-ZR10」の後継機。EX-ZR10に引き続きEX-ZR15でも、高速撮影機能と高速画像処理が融合した「EXILIM ENGINE HS」を搭載している。一度のシャッターで露出の異なる複数枚の画像を高速連写し、白とびや暗部のつぶれを抑えたダイナミックレンジの広い写真が撮影できる「HDR(ハイダイナミックレンジ)」撮影機能や、HDR機能を派生させたアーティスティック撮影機能「HDRアート」の搭載などを可能にした。本機では、HDRアート機能が進化し、動画撮影時にも適用できるようになっている。なお、アート効果は3段階から選択可能。

また、高速撮影機能を応用し、コンパクト機でありながら一眼レフカメラで撮影したようなボケ味も新たに表現できるようになった。

さらにEX-ZR15の進化ポイントとしては、レスポンス性が向上した点も挙げられる。高性能な機能と高速処理を可能にするリコンフィギュラブルプロセッサを新たに搭載することで、AF速度が最速で0.13秒、撮影間隔が最短で0.29秒など、高速レスポンスを実現した。

レンズは焦点距離が約28~196mm(35mmフィルム換算時)の光学7倍ズーム仕様で、F値はF3.0(広角)~F5.9(望遠)。また、複数枚の画像情報を合成する独自の超解像技術により「プレミアムズーム」を使うことで、最大14倍まで画像の劣化を抑えたズームが可能だ。

そのほか、主なスペックは次の通り。撮像素子は有効1,610万画素の1/2.3型高速CMOS(裏面照射型)で、静止画のほか、1,920×1,080ドット(フルHD)/30fpsの動画も撮影可能。記録メディアは本体の内蔵メモリ(52.2MB)、およびSD/SDHC/SDXCカードが利用可能で、液晶モニターは3型・約46万ドット。サイズは約W101.9×D27.4×H58.7mm、重量は本体のみで約149g、バッテリーとメモリーカードを含む場合で約176gとなっている。

高速撮影技術を活用することで、ボケ味のある写真も撮影可能になった