『夕なぎ』(1968)の撮影中のエリザベス・テイラー。共演のノエル・カワードと
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オークションハウスのクリスティーズは29日(米国時間)、3月23日に79歳で亡くなった女優エリザベス・テイラーの遺品を出品する旨を発表した。

テイラーが生前愛用していたジュエリーやドレスをはじめ、美術品、その他メモラビリアが12月に行われるオークションに登場する。この品々は出品に先駆け、ロサンゼルス、モスクワ、ロンドン、ドバイ、ジュネーヴ、パリ、香港の各地を回ってエキシビションにかけられた後、12月3日から10日まで、ロックフェラーセンターのオークション会場で展示される。

13日は伝説的なジュエリーの競売。8回の結婚歴があるテイラーは、歴代の夫から数々のジュエリーをプレゼントされてきた。オークションに登場するであろうジュエリーをHollywood Reporter誌が予想している。

  1. The Taylor-Burton Diamond
    5番目の夫であるリチャード・バートンから贈られたカルティエの69.42カラットのダイヤモンドネックレス。テイラーの所有するジュエリーの中でももっとも有名な逸品。

  2. The Krupp Diamond
    同じくバートンからプレゼントされた33.19カラットのダイヤモンドリング。これはテイラーの定番リングとなり、当時は毎日のように身につけていたという。

  3. La Peregina
    アン・ブーリンやメアリー1世が所有していた歴史的なパールネックレス。手に入れて間もなく洋なし型のチャームを飼い犬に食べられそうになったという逸話がある。

  4. Antique diamond tiara
    3番目の夫マイク・トッドにより買い与えられたティアラ。1956年のアカデミー授賞式にこれを着けて出席した。

  5. The Taj Mahal necklace
    こちらもバートンのプレゼント。16世紀のもので歴史的価値も高い。"to by beloved Mahal."と刻印されている。

14日にはその他のジュエリーとオートクチュール、15日にドレスやコスチューム・ジュエリー、最終日の16日には美術品や家具、出演した映画で使った小道具や衣装などが出品される。

日本にいても「クリスティーズ・ライブ」と呼ばれるオンラインサービスや、電話でオークションに参加することが可能。

こちらはリチャード・バートンが結婚を記念して贈ったブルガリのネックレス。もし出品されたとしたら価格は一体……?
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