2011年ゴールデンウィーク公開の3Dアニメ映画『豆富小僧』で、主人公・豆富小僧の声を深田恭子が演じ、ダルマの声を武田鉄矢が演じることが17日、分かった。

3Dアニメ映画『豆富小僧』で、主人公・豆富小僧の声を演じることになった深田恭子(写真上)

同作は、京極夏彦の小説『豆腐小僧双六道中ふりだし』(角川文庫)の映像化作品で、お盆に載せた豆腐を持つことだけが取柄で人間を怖がらせることができない妖怪・豆富小僧が、目付役のダルマとともに母親を探す旅に出て、現代日本に迷い込むというストーリー。監督は、テレビアニメ『タッチ』、『キャプテン翼』などを手がけた杉井ギサブローが務める。

妖怪ながらも愛嬌のある可愛らしいキャラクターの豆富小僧を演じる深田は「声の出し方や声だけの演技が難しくて、苦戦していますが、自分の声でスクリーンを動き回る豆富小僧を見るのが今から楽しみです」と「見終わった後に、この町のどこかに妖怪たちがいるような気持ちになる心温まる作品になると思います」と期待を寄せている。一方、武田は「私の務めはこやつを天下一の人気者にすることと思い定めております。豆富小僧よ、人の世と美しき天地を結ぶ架け橋となれ。生物多様性こそ我らが願い、妖怪も多様でなければ、地球は守れん!」と気合十分。

小岩井宏悦プロデューサーは「豆富小僧は、色白でプクっとしてかわいらしいので、すぐに深田さんの顔が浮かびました。すべての世代に愛される、という意味でも彼女しか思いつきませんでした。ダルマはとにかく知恵者で豆富の指南役ですから、日本で一番の先生といえば、やはり武田さんしかいないと思いお願いしました」と起用理由を語っている。アフレコ収録がすでにスタートしており、「豆富小僧もダルマも完全に2人と一体化しているので完成が楽しみです」(小岩井プロデューサー)と手応えを感じているようだ。

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(C)2011「豆富小僧」製作委員会