「2009 Word of the Year」が発表

「unfriend」という英単語をご存知だろうか? 英英辞書を引くと、これは動詞で、意味は「FacebookのようなSNSで誰かを"Friend"から外す」行為のことを指す。SNS全盛の時代を象徴するかのような単語だが、unfriendはこのたびNew Oxford American Dictionaryによって「2009 Word of the Year」に選ばれることとなった。

New Oxford American Dictionary (NOAD)は米国の編集者によって編さんされた英語辞書で、主に北米地域で使われている単語をカバーしている。発行元はOxford University Press、収録単語数は現在25万単語以上という。NOADでは、毎年その年やトレンドを象徴するような新語、あるいは急速に広まった単語をチョイスし、"Word of the Year"として紹介している。2009年版を紹介したNOADのブログによれば、その意味と用法は下記のように記されている。

unfriend - verb - To remove someone as a ‘friend’ on a social networking site such as Facebook.

As in, "I decided to unfriend my roommate on Facebook after we had a fight."

NOADが選んだ過去の"Word of the Year"としては、2005年が「podcast」、2006年が「carbon neutral」、2007年が「locavore」、2008年が「Kosovo」となっている。"locavore"とは「できる限り地元産の食物のみ食べること」という動詞で、"carbon neutral"とは「生き物の活動における二酸化炭素の出入りを中立(±0)に保つ」ことだ。"podcast"と"Kosovo"(コソボ)については説明は不要だと思うが、その時点で話題のテーマを取り上げられやすいこと、最近はそこでIT系の用語が出やすくなっていることがポイントだろう。

このほかNOADでは、2009年の"Word of the Year"を選ぶにあたって挙がっていた候補群も紹介している。IT系ではTwitterでお馴染みの「hashtag」や、同年最大のヒット商品の1つとなった「netbook」、経済系では"ロングテール"提唱者の作った新語「freemium」、金融危機後の資産目減りで破綻寸前にもかかわらず政府支援で生き長らえている金融機関を示した「zombie bank」などが登場している。そのほか注目ワードとしては、Twitterやオバマ(Obama)大統領関連の新語が急増しているようだ。

●Twitter関連用語:
Tweeps Tweetup Twitt Twitterati Twitterature Twitterverse/sphere Retweet Twibe Sweeple Tweepish Tweetaholic Twittermob Twitterhea 

●オバマ主義関連用語:
Obamanomics Obamarama Obamasty Obamacons Obamanos Obamanation Obamafication Obamamessiah Obamamama Obamaeur Obamanator Obamaland Obamalicious Obamacles Obamania Obamacracy Obamanon Obamalypse