九州旅客鉄道(JR九州)は23日、10月10日から日南線で観光特急列車「海幸山幸」を運行すると発表した。同列車専用にあつらえた気動車2両1編成を利用する。列車名の「海幸山幸」は、沿線の潮嶽神社や青島神社が舞台となった神話「海幸彦」「山幸彦」にちなんだという。

「海幸山幸」外観イメージイラスト

「海幸山幸」客室平面図

運行区間は日豊本線の宮崎駅と日南線の南郷駅間で1日1往復。運転日は2010年2月28日までの土曜、日曜、祝日と年末年始とのこと。2010年3月以降も運行を予定している。運行時刻は下り列車が宮崎駅11時10分発、南郷駅12時53分着。上り列車が南郷駅15時45分発、宮崎駅17時21分着。途中停車駅は上下とも南宮崎、田吉、子供の国、青島、北郷、飫肥(おび)、日南、油津。

「山幸」車両の室内イメージイラスト

「海幸」車両の室内イメージイラスト

2両編成の車両はそれぞれ「海幸」と「山幸」のテーマでデザインされている。1号車「山幸」は指定席で21座席。2号車「海幸」は自由席で30座席が用意されるとのこと。ゆったりとした3列のリクライニングシートを中心に、ソファーシート、展示スペース、車椅子対応トイレなどを設置するという。

なお、同社と地元とのタイアップにより、下り列車の飫肥駅到着に合わせて地元の特産品を販売したり、沿線観光地で特典を用意したりするなどの企画も実施される予定。