マースジャパンは人気犬種を飼っているオーナーを対象にした意識調査を行い、このほどその結果を発表した。調査結果によると、愛犬の存在を家族の一員としてとらえる飼い主が約5割に上る一方で、愛犬を選ぶ際には性格より見た目が重視されている実態が明らかになったという。

「犬を飼う決め手」(C)マースジャパンリミテッド

同社では、ジャパンケネルクラブの2006年犬種別登録頭数の上位10犬種のオーナー1,000人を対象に調査を行い、回答を得た。愛犬について「どんな存在ですか?」との問いに最も多かったのは「家族・兄弟姉妹」という回答。「子ども・孫」を加えると46.9%に達し、今や多くの家庭で愛犬が家族の一員として迎えられていることを裏付けているという。

一方、今飼っている犬を選んだ際の「決め手」を問う質問には約56%が「見た目」と回答。家族として過ごすのに重要と思われる「性格」や「相性のよさ」は20%台にとどまった。

また「飼う前に犬種に関する知識が不足していたと感じますか?」との質問には、51.9%もの飼い主が「不足を感じる」もしくは「時々不足を感じる」と回答した。こうした結果から、犬種別の性質や性格などをあまり考慮せずに見た目で犬種を選んでしまうことが、飼い主自身にも戸惑いをもたらしていることが浮き彫りになったといえる。さらにこの調査では、飼う前に犬種についての知識を持っていた飼い主のほうが愛犬との生活における満足度が高いこともわかったとのこと。

「飼う前に犬種に関する知識が不足していたと感じますか?」(C) マースジャパンリミテッド
「愛犬との生活の満足度」(C)マースジャパンリミテッド

こうした結果を受けて友愛動物病院グループの津田圭子社長は「飼い主・愛犬ともども幸せな生活を送るためには、飼い主がその犬種の特徴や気質をよく理解し、食事や室内環境の整備など犬種別にケアを行っていくことが重要です」とコメントしている。

愛犬は飼い主にとってどんな存在ですか

選択肢 割合
家族・兄弟姉妹 31.8%
癒し・和み 15.3%
子ども・孫 15.1%
友だち・仲間・親友・相棒 10.1%