転職する人が増加している近年。転職を視野に入れ、「生涯使える資格を取りたい」「手に職をつけたい」と考える人もいるのではないでしょうか? そんな人におすすめしたい職業が「税理士」です。税理士はキャリアアップや話題のリスキリング(新たな分野や職務にて新たなスキルを習得すること)にもぴったりなんです。

そこで、今回はそんな税理士について知るべく、6月29日に開催した「働きながら転職・キャリアアップを目指せる! はじめての税理士資格オンライン説明会」の様子を紹介します。税理士の資格試験や仕事内容について理解を深めていきましょう。

「税理士」とは?

税理士は税と会計の専門家として、税務代理や税務書類を作ったり、税にまつわる相談に 応じるなど、あらゆる面から納税者をバックアップする仕事です。会社経営への助言や、誤った点を見つけた際には正しく処理するように指導することもあります。また、税についてのアドバイスをするために、クライアントの内情を正確に知る必要もあります。そのため、税の知識だけでなく、信頼関係を構築することも大切になる職業です。

「税理士」について詳しく知りたい

第1部:税理士の魅力

ここからは説明会の様子をダイジェストで紹介します。第3部構成で行われた本イベントの第1部では、キャリアアドバイザーから見た税理士の魅力を教えてもらいました。

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荒木雅人 さん
転職活動をサポートするキャリアアドバイザーとして、税理士試験の科目合格者から税理士、会計士等、1200名以上の会計系スペシャリストと面談を実施

キャリアアドバイザーから見た税理士、税理士業界のすばらしさ

近年は転職が当たり前となり、雇用する側・される側も、終身雇用や長期就業が当然という考えは薄れつつあります。そんな転職で大切なポイントが「市場から必要とされる人間である」ということ。その点、税理士は市場価値が高く、売り手市場であり、税理士(税理士試験に1科目以上合格されている方を含む)とそれ以外の職種の転職成功率の差は、なんと1.9倍以上(マイナビagent 2019年10月期から21年10月期までのデータより)です。40歳以上の方ではその差がより大きくなり、 いくつになっても不意の転職に備えたリスクヘッジができる点、将来的にも安心できます。

そんな税理士になるには、国家資格が必要です。しかし、国家資格と聞くと「難しそう」と思われる人もいるのでは。実は、資格取得がしやすいのも税理士の特徴。学校や講座などの資格取得ができる環境が整っているだけでなく、試験では11科目中5科目で合格できれば資格を取得可能です。1科目ずつ試験を受けることもできるので、複数の科目を同時に勉強しなくても自分のペースで試験準備を行えますよ。


「税理士」について動画で知る

第2部:現役税理士とトークセッション

第2部では、税理士の資格や具体的な働き方について深掘りしました。税理士について具体的にイメージできるよう、独立開業して活躍する現役税理士の西村真理先生と山内英樹先生にお話を伺ったので紹介します。

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    西村真理 先生  関東信越税理士会
    「ライフステージにとらわれず、自分らしく生きたい」と考え、「税理士資格」を取得。現在は個人事業主の申告、法人の決算、相続・贈与など幅広く相談を受けている。

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    山内英樹 先生  九州北部税理士会
    一般企業に勤務したのち、人生の大事な選択を自らの意思で行える税理士に魅力を感じて転職。現在は税金や会計に限らず、クライアントからのさまざまな相談を受けている。

ーー税理士の仕事の魅力ややりがいについて教えてください。

税務の知識を生かしてお客さまに喜んでいただけることはもちろん、信頼関係を築きながら仕事ができることは大きなやりがいです。また、税務のことだけでなく、プライベートな相談が寄せられたときは、それだけの信頼を得られたと感じて嬉しくなります。


ーー税理士のワークライフバランスについて教えてください。

私は理想のワークライフバランスを実現できています。税理士は一生使える資格ということもあり、一度仕事から退いたとしても復帰がしやすいです。特に女性の場合、結婚や出産など、ライフステージによって働き方を見つめ直すことがありますよね。私も子育てをしながら税理士の仕事を続けてきましたが、子どもが小さいときは子育てを中心に行い手が離れるにつれて仕事のボリュームを増やしていくなど、仕事の調整を行っていました。税理士は、自分の生活について考えながら仕事の量を決めることができるので働きやすいです。


やりがいと魅力がたっぷり! 「税理士」の仕事

第3部:資格取得方法や働き方は?

第3部では、西村真理先生に税理士試験や資格の基礎知識について教えていただきました。

ーー税理士試験について教えてください。

税理士になるにはいくつかルートがありますが、これから目指す場合、税理士試験を受験する必要があります。昨年、税理士法改正が行われ、令和5年度からは試験の受験要件が緩和されました。以前よりも広く門戸が開かれていて、受験しやすいです。


ーー税理士試験に合格すれば、すぐに税理士にとして働けるのか教えてください。

会計事務所や企業の経理部門などで 2年以上の実務経験が必要となります。


ーー税理士としての働き方について教えてください。

税理士にはいろいろな働き方があります。中小事業者等をクライアントとした税理士事務所に勤務すれば 、一般的な税務・会計に携わりながらジェネラリストとして活躍できます。また、大手の税理士法人であれば、大企業を顧客として国際税務やM&Aといったスケールの大きな仕事ができるでしょう。そのほか、独立して開業するという道もあります。私も独立開業型ですが 、自分自身が看板となるため大きな責任を伴うものの、時間の使い方や仕事量を自分で決めることができるので働きやすいです。


ーー税理士の年収について教えてください。

会計士や弁護士などさまざまな士業がありますが、税理士の平均年収は、弁護士に続く第2位とするデータもあります。(出典元:「士業の年収・難易度ランキング」給料BANKより)


質疑応答コーナー

質疑応答では、たくさんの質問が寄せられました。

ーー税理士にキャリアチェンジした人の年代や経歴について教えてください。

年代は20代から50代までと幅広く、過去の経歴も多種多様です。営業職や管理職のほか、SEや美容関連のお仕事をしていた人もいます。さまざまな業界からのキャリアチェンジが可能です。


ーー税理士試験の勉強に必要な心構えについて教えてください。

私はプライベートの時間も大切にしながら試験勉強に取り組んでいました。ただ、「税理士になりたい!」と決めたなら、自分でつかみにいこうという気持ちがないとぶれてしまうこともあると思います。税理士になった自分の姿を想像して頑張ってください。


ーー税理士に転職する上で、前職の経験を生かせるか教えてください。

大いに生かせます。私は税理士になる前にサラリーマンをしていましたが、企業の仕組みなどを理解できていると、クライアントへのアドバイスもしやすいです。前職で得た知識や経験は、そのまま税理士としての個性や強みになります。


もっと詳しく! 「税理士」の資格を取得するには?

やりがいと魅力がたっぷり! 「税理士」の仕事

いかがでしたか? 税理士について「難しそう」「大変そう」といったイメージを抱いていた人も多かったかもしれません。しかし、実際の話を聞いてみると、税理士の働き方や将来性に興味を持ったのではないでしょうか。日本税理士会連合会のウェブサイトでは、税理士に関する情報を多数紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

これから「税理士」を目指すには?


現在、日本全国で活躍する税理士は約8万人。日本税理士会連合会は、その監督機関として、税理士法で設立が義務付けられている特別法人です。全国それぞれの地域にある15の税理士会で構成され、税理士は皆、地域の税理士会に 所属しています。 税理士会では、中小企業支援、子どもから社会人までを対象とした税理士による租税教室、確定申告の時期などの税の相談会など、納税者のための事業も幅広く行っています。

[PR]提供:日本税理士会連合会