今年もあと2ヶ月で終わり。ちょっと気が早いですが、投資家の皆さん、2015年の運用成績はいかがでしたか? 今年はまさに“激動“と呼ぶにふさわしい年でしたね。今回の記事では「イケイケ君」と「コツコツ君」、ふたりの投資家に登場いただき、2015年の資産運用で苦労したのはどっちだったのかを振り返ってみたいと思います。


「100万円のタネ銭を1年で1000万円にしてみせるぞ」。イケイケ君こと目先登(めさきのぼる)は、昨年末、そんな大決心をした。もともと、オークションにスニーカーやヴィンテージジーンズなどを出品しては、小銭を稼ぐのが趣味。海外で安く買った自分の愛用スニーカーが買値より高く売れたのに気を良くして、週末になると、中古のセレクトショップやフリーマーケットを回っては、安く仕入れたグッズをオークションに出品して小銭を稼いでいた。しかし、「こんなチマチマした小遣い稼ぎじゃいつまでも埒が明かない。投資こそオレの人生だ。でっかく稼いでやる」と宣言したのだ。

「でっかく稼いでやる!」がイケイケ君の口癖。一方のコツコツ君は、分散投資が信条

それを聞いて心配したのが、コツコツ君こと長期徹(ちょうきとおる)。リーマンショック前は、個別銘柄に投資をし、プチ稼ぎもしていたが、当時、何十万円かの損失を経験。「以後は、毎月、投資信託を利用して、日本株・先進国株・新興国株・先進国債券・新興国債券のインデックスファンドにそれぞれ1万円ずつ積立投資をしています。リーマンショック直後から、積み立てを始めたこともあり、日本株投信などは、4割ほど増えています」。

「素人にはできない運用を実現してくれる」

イケイケの目先氏がまず目をつけたのは、FX(外国為替証拠金取引)。「米ドル/円ペアから始めるから大丈夫」と10万円の証拠金で2倍のレバレッジからスタート。しかし、時は120円から124円へのやや円安相場を展開。「会社から帰宅すると、まずNY相場を見るようにしてるんだよ。損をすることもあるけど、20銭、30銭の上下で売買して、数千円儲かればいいと思ってるのさ」。と最初はかわいい発言をしていた目先氏だが……。

「気がついたら、目先さんはレバレッジ10倍で南アフリカのランドなど値動きの激しい通貨で荒稼ぎをするようになっていたんです。トレードに忙しくて、会社を休むこともあったようです」と半年経った頃の様子を長期氏は振り返る。

2015年、8月までは絶好調だったイケイケ君。コツコツ君は1万円ずつの積立投資で地道に地道に…

「10万円でスタートしたFXだけど、チョコチョコ稼げるので、その後資金を100万円まで増やして、今じゃ300万円まで増えてるんだ。1000万円も夢じゃないよ。ETFレバ2倍を勧められて、そっちも始めたんだ」。ゴールデンウィーク明け当時の目先はそんな感じで、ノリノリだった。ETFレバ2倍とは、東京証券取引所に上場されている上場投資信託のひとつ。投資信託だが上場しているので、指し値・成行で毎日売買できる。レバ2倍とは、日経平均株価など株価指数を売買する際、レバレッジが2倍かかっているタイプで、たとえば、1割値上がりしたら、2割利益を得られる。

ちなみに長期氏も、インデックス投信の積み立てで利益がでた資金を年明けに一部解約。その資金を安定的な運用に移そうと「マルチ・アセット・アロケーション戦略」で運用する『クアトロ』を100万円購入したという。「僕も分散投資を目指して、5つの投資アセットに積み立てをしていますが、個人で分散するには限界がある。クアトロは、異なる値動きの50種以上の資産に分散投資が可能なうえ、 市場動向に合わせて、機動的に配分も変更してくれる。素人の僕にはできない運用を実現してくれるので、購入しました。僕の目標は年2~4%程度の運用利回りを堅持することなんで、低リスク・低リターンのクアトロは僕にピッタリの投資信託なんです」とコツコツぶりをアピールした。

「強制決済って本当にあるんですね」

目先氏に嵐がやってきたのは、8月24日だった。悪夢の中国ショックの日。南アフリカランドは、9.41から8.57に暴落した。「強制決済って本当にあるんですね。朝起きたら、もう損失が確定していて呆然としました。実は300万円以上損をしました……」。慌てて会社を休んで東京市場のスタートを待つが、日経平均株価は先週末に比べて895円値下がり。「ETFレバ2倍で、30万円の損失を出しました。慌てて午前中に半分売りましたが、午後にさらに下げたために、損失は2倍以上に膨らみました」と初めての暴落に呆然。FXとETFレバでダブル損失を出し、タネ銭100万円すらも失った目先氏。「しばらく投資はやめる」と宣言。

絵に描いたような転落を経験したイケイケ君。結局投資は、コツコツやったもの勝ちなのかも…?

一方、毎月積み立てを続けながら、ある程度まとまったらより安定的な分散投資のファンドに移す戦略を行っている長期氏は、中国ショックといった一時的な暴落の影響も少ない。「瞬間的には損失を被りましたが、市場が平穏に戻りつつある今は、損失もカバーされて、今まで通りの目指せ2%運用を今年も達成できそう」とどこ吹く風だ。


さて、絶好調から絵に描いたような転落までを経験したイケイケ君と、地道な分散投資で欲張らない投資を続けてきたコツコツ君。2015年に苦労したのはどっちだったのか? もう聞くまでもありませんネ……。

なお、コツコツ君が購入した『クアトロ』は、様々な資産への分散投資と投資戦略を活用することで「負けない運用」を目指すファンド。詳細は、下記のサイトを参照してみてください。

「クアトロ」ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド
http://www.pictet.co.jp/funds/all_funds/quattro

(マイナビニュース広告企画:提供 ピクテ投信投資顧問)

[PR]提供:ピクテ投信投資顧問