「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

使用頻度の高いPDFファイルだが、Windows 10のエクスプローラーやフォルダーウィンドウでサムネイル(縮小画面)が表示されないため、アプリケーションから開いて内容を確認しなければならない。だが、こちらもアプリケーション側の設定で改善が可能だ。

PDFリーダーの設定を変更する

前回はWord文書などOffice 365で使用するファイルのサムネイル(縮小画面)について紹介したが、Windows 10を使う上で同様に使用頻度の高いファイルがPDFだ。

Windows 10の既定状態では、PDFファイルはMicrosoft Edgeに関連付けされている

エクスプローラーのプレビューウィンドウを呼び出しても、内容は確認できない

ただし、Acrobat Reader DCをインストールした状態では、アプリケーションを起動せずに内容を確認できる

PDFを閲覧できるリーダーは数多く存在するが、今回は純正であるAdobe Acrobat Reader DCを例に、サムネイルを表示させる手順を紹介する。公式サイトからAcrobat Reader DCをインストールしてから、以下の手順を実行してほしい。

Acrobat Reader DCを起動し、「Ctrl」+「K」キーを押すか、「編集」メニュー→「環境設定」と順にクリック/タップする

画面左の一覧から「一般」をクリック/タップして選択し、「Windows ExplorerでPDFサムネールのプレビューを有効にする」→「OK」ボタン→「はい」ボタンと順にクリック/タップ

Acrobat Reader DCをインストールすると、Windows 10にPDFのサムネイルを表示するためのコンポーネントが追加されるのだが、この段階でユーザー操作は必要ない。また、Windows 10の既定状態ではPDFファイルのサムネイルが表示されないため、関連付けの変更が必要だ。Acrobat Reader DC側でうまく変更できない場合は以下の手順を実行する。

PDFファイルを右クリック/長押しし、「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」と順にクリック/タップ

一覧から「Adobe Acrobat Reader DC」をクリック/タップで選択し、「常にこのアプリを使って.pdfファイルを開く」→「OK」ボタンと順にクリック/タップ

これでPDFファイルのサムネイルも表示されるようになった

サードパーティ製PDFリーダーについては検証していないが、お使いのアプリケーションに同様の設定項目がないか確認してほしい。

阿久津良和(Cactus)