スマートフォンやタブレットと連動させて遊ぶ次世代オモチャ、スマートトイ。専用アプリを用いることで今までにはないオモチャの楽しみ方が広がってきている。そんなハイテクオモチャを子供だけに遊ばせるのはもったいない! ということで、大人も楽しめる、いや大人こそ楽しみたい次世代ハイテクトイを紹介する連載、始めます。
第2回 | SoftBank SELECTION価格 | |
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Looksi Aquarium | 税込7,179円 | 製品ページ |
Looksi Aquarium用アプリ | iOS版(App Store) |
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iPadで楽しむお手軽3Dアクアリウム
アクアリウム。それは男のマロン。いやロマンだ。
水槽の中に小さな別の世界を再現する崇高な道楽。そこにはスイーツな響きはない。 ひとたびこの小宇宙を視いてしまうと、誰もが時間が経つのを忘れて見入ってしまう。
しかしロマンは金がかかるもの。大人の道楽というぐらいだから金に糸目をつけず楽しみたいところだが、そこまでしなくても夢だけは見たいうっかりなロマンもある。
そんなときにも役立つのがスマートトイだ。今回の「Looksi Aquarium」はiPadで楽しむ簡単3Dアクアリウム。iPadを本体の上部にセットすると魚の映像が水槽に投影され、バーチャルなアクアリウムを楽しむことができる。つまり水を入れ替えたり、水質をチェックしたり、餌をやったり、煩わしいメンテナンスをしなくても、自宅で簡単にアクアリウム気分が味わえる。
そもそもそんな管理を面倒くさいと感じる人はアクアリウムをやる資格もロマンもマロンもないとも思うが、これはなんちゃってアクアリウム。いつ何時でも仕事に疲れた大人の心を癒してくれる、ハッとしてグッドなスマートトイだ。
あの「ニモ」たちが泳ぐ癒しのインテリア
まずは専用アプリをダウンロードして使用する。ポコポコとエアーポンプ音がなる中、クマノミやチョウチョウウオなどがまるで目の前で泳いでいるよう。目の前でバーチャルな魚が泳いでる感動よりも、まずはあの「ニモ」がたくさんいることに癒される。
しかしバーチャルとはいえ、空気を送り出すポコポコ音(エアレーションというらしい)が心地よく、ニモたちが泳いでいるのを見るだけで、時が経つのを忘れ、ストレス解消になるのは間違いない。ちなみに熱帯魚を増やすことはできるがそれには課金が必要だ。やはりロマンには金がかかる。
後で釣られることも知らずに優雅に泳ぎまわる魚たち |
バーチャル釣りゲームも楽しめる
水槽を眺めているだけで癒やし効果があると言われているアクアリウムだが、この「Looksi Aquarium」はiPhoneやiPod Touchと連動して釣りゲームを楽しむことができる機能を持つ。受動的に魚を眺める観賞用途とは真逆となる攻めの釣りゲームという、相反する機能を併せ持つのもスマートトイならではだ。
やりかたは簡単。「Looksi Fishing」というアプリをダウンロードしたiPhoneと、「Looksi Aquarium」のiPadをBluetoothでペアリングさせ、iPhoneを水槽に投げるように振る。すると水槽に釣り針が現れ、魚がかかったらiPhoneを釣り上げるだけ。
それまでは眺めるだけで癒やされていたはずの男が、急にオスとなり、男の狩猟本能がむき出しになる瞬間だ。釣りもまた男のマロン。いやロマンなのだ。
iPhoneを釣り竿のようにして振るとポチャンと音がして釣り針が水槽内に落とされる。引き上げるときのリール音もリアルにこだわっている |
クマノミが体を張って時間を知らせる、スイミー時計
最後にiPhoneを使った隠し機能を紹介する。画面にデカデカと時計のアイコンがあるから隠し機能でもなんでもないが、このボタンを押すと、なんということでしょう、クマノミたちがまるで「スイミー」のように一斉に隊列を作って時刻を知らせてくれる。「Looksi Aquarium」はやっぱりロマンチックだ。
さっきまで眼の色変えて必死に釣っていたクマノミが体を張って時間を知らせてくれるなんて……。これこそが癒やし。癒しのアクアリウム。ああそうだったよなと膝を打って立ち上がるほどの感動だ |
結論! 「釣り糸はいつも垂らしておけ」 - オウィディウス
ある時は癒しのバーチャルアクアリウム、またはある時は遊びでバーチャル釣りゲーム。そのどちらから興味を持った人もきっと満足できるだろう。自宅にインテリアとして飾るだけでも雰囲気は出る。特に自宅にあまり使わなくなった古いiPadをお持ちの方におすすめしたい。
この「Looksi Aquarium」はiPadの電源ケーブルを付けたまま設置できるため、iPadの充電スタンドとしても活用できるのがポイント。iOS 5.1以降の全てのiPadに対応しているため、自宅に眠っている古iPadを有効活用するのに向いている。
スマホやタブレットと連動して遊ぶのがスマートトイだが、あまったガジェットを新しいオモチャとして蘇らせるのもまた、スマートトイの役割なのだ。