夏が過ぎ、過ごしやすい日が増えてきました。おいしいものを食べたり、遊びに出掛けたりするのが楽しい季節ですね。ただし、無計画に過ごしているとあっという間にお財布が寂しくなってしまいます。今回は、事前に意識しておくことで節約しながら秋をたっぷり満喫できる、3つのポイントをお伝えします。

「先取り節約」でリーズナブルに秋を楽しもう!(画像はイメージ)

洋服は"買う前・売る前"の準備を早めに

秋冬はおしゃれが楽しい季節でもありますね。ただ、1アイテムの単価が高くなるので、衝動買いの失敗はダメージも大きくなりがちです。

そんな失敗を防ぐために、今シーズン欲しいアイテムをリストアップし、アイテムごとに大体の予算を決めておきましょう。予定外のアイテムが欲しくなったときにも、リストアップしたものと比較することで、本当に必要なのか判断しやすくなります。リスト1つで買い物に軸ができ、衝動的な「欲しい!」に振り回されなくなりますよ。

また子ども服は、「今年も着るつもりで置いていたものが全然入らなかった!」という事態になりがちです。シーズンの早い段階でサイズチェックをしておき、着られなくなったものはリサイクルショップなどを上手に活用して手放しましょう。自分が欲しくなる時期は、他の人も欲しくなる時期。早めに動けば、高値で買い取ってもらえる可能性が高まります。

出発前のひと手間でレジャーは安く楽しくなる

外で快適に過ごせる時期だからこそ、お金をかけずに楽しめるレジャーを探してみませんか? 例えば「無料 レジャー 地域名」などでインターネット検索をするだけでも、無料スポットを探すことはできます。また、自治体主催のイベントは無料で参加できるものが多いので、広報誌やホームページなどを事前にチェックしておくのも1つの手です。

そして、レジャーでお金を使いがちなのが「飲食費」。外食自体を楽しむのであれば問題ありませんが、「食事どきになってしまったから、食べて帰ろうか」といった無計画な外食は、満足度も低くなりがちです。かといって、お弁当を作ってお出掛けとなると、負担を感じてしまう方も多いはず。

そんな時、筆者はおにぎりを握って持って行きます。少し余力があれば、卵焼きとゆで野菜を使い捨て容器に入れて持参することも。遊びに行った先にある市場やお総菜屋さんなどでおかずを購入し、公園でシートを広げれば、それだけで楽しいランチタイムになるからです。外食となると家族4人で4,000円~5,000円ほどかかってしまうこともありますが、この方法であれば半額以下で家族みんなが満足できます。

割高で満足のいかない暖房器具を買わないために

そろそろ冬を意識した準備も始めたいものです。暖房器具や冬布団、毛布などの買い替えは必要ありませんか?

なくなると生活に支障が出るものが急に使えなくなると、"すぐに手に入ること"がモノ選びの最優先事項になってしまいます。その結果、割高でも即納の商品を買わざるを得なくなったり、よく調べずに自分のライフスタイルに合わないモノを買ってしまったり……焦って失敗してしまいがちです。

暖房器具などはつい新製品に目がいってしまいますが、型落ちの商品の中には、十分ニーズを満たしてくれるものも。冬支度への備えを今から少しずつ始めることで、焦ることなく、じっくり納得のいく買い物をすることができます。

秋は楽しい誘惑の多い時期。だからこそ、少し先を見越した行動で無駄な出費を抑え、充実した日々を送ってくださいね。


著者プロフィール

ラーゴムデザイン代表 長谷部敦子
ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー。父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン.com