テレビ放送が8月27日で最終回を迎えた『仮面ライダーエグゼイド』から、9月3日より放送を開始する新番組『仮面ライダービルド』へのバトンタッチ会が、8月27日に「六本木ヒルズ盆踊り2017」にて開催された。テレビ朝日脇のけやき坂通りを、エグゼイドとビルドが子どもたちとハイタッチをしながらパレードを行うとあって、開始前から多くの親子連れが集い、2大ライダーの登場を心待ちにしていた。

左から『エグゼイド』宝生永夢役の飯島寛騎と『ビルド』桐生戦兎役の犬飼貴丈

やがて『アメトーーク!』の「仮面ライダー芸人」回に出演して熱く仮面ライダー愛を語ったお笑い芸人・しいはしジャスタウェイ(お茶の水男子)によるMCのあとにライダーたちが姿を現すと、子どもたちの興奮もMAXに。エグゼイドもビルドも、子どもたち一人一人と丁寧にハイタッチを行い、交流を深めていた。

ステージでは仮面ライダーエグゼイド/宝生永夢を演じた飯島寛騎と、仮面ライダービルド/桐生戦兎を演じる犬飼貴丈が登壇して、エグゼイドからビルドへのバトンタッチトークが行われることになった。

イベント当日、テレビ放送が最終回を迎えたばかりの飯島には、犬飼から「1年間お疲れ様」の気持ちが込められた花束が贈られた。続いて飯島からは、「頑張ってください!」とばかりに、エグゼイドとビルドのボディカラーを模したカラフルなバトンが差し出され、犬飼がこれを受け取るという最高のビジュアルが披露された。

ミニトークショーで飯島は、最終回を迎えた率直な思いを聞かれて、「今日は早起きをしてオンエアを観たんですけれど、つい最近、第1話を観たような感覚で……1年って早いなあと思う一方で、凄く濃い1年だったと感じました」としみじみ話した。司会のしいはしジャスタウェイも「去年の秋に放送された『アメトーーク!』で初めてエグゼイドの姿を観たとき、『これ!?』って驚きましたけれど、あれからもう1年なんですね」と、歴代仮面ライダーのイメージを大幅に覆した「エグゼイド レベル1」の衝撃を回想していた。

続いて、1年間にわたる撮影の日々を振り返って感想を尋ねられた飯島は「撮影はいつも大変でしたが、特に、季節に応じた対応が(大変だった)」と苦労話を語り、「暑い時期、寒い時期がありましたから、体調管理に気をつけなければ……と気合いを入れていました。医者の役なのに、体調を崩して医者のお世話になるっていうのはダサいですから(笑)」と、ケガや病気をしないように気をつけたと話した。さらに、常に白衣を着用していた永夢だが冬は非常に寒かったそうで、ヒートテック(防寒肌着)を5枚重ね着していたことを明かすと、犬飼から「永夢もヒートテックを着るんですね~」とやけに感心される場面もあった。

いよいよ『ビルド』第1話の放送を直前に控えた犬飼は、仮面ライダー役として一般の人々の前に姿を見せるのはこのイベントが初めてだということで、少々緊張気味に「こんなにたくさんの人が集まってくださり、ものすごくありがたいです。早く第1話をみなさんにお届けしたくてウズウズしています」と、放送開始が待ち遠しいことを伝えた。

続いて、「ビルドってどんなライダー?」と聞かれた犬飼は、「天才物理学者で、物理を駆使して敵と戦う奇想天外なライダーです!」とにこやかに説明。自身が変身するビルドの姿を初めて見たときの感想としては「カッコいいと思いました」と語り、「2種類のフルボトルの成分を組み合わせて変身するんです。現在のところは基本形のラビットタンクと、ゴリラモンドの2つに変身しましたが、今後もっとたくさんのスタイルに変わっていきますので、楽しみにしていてください」と、物語の展開に応じて多彩なフルボトルが登場し、ビルドがより強化されたフォームへと変身していくと語って、子どもたちを興奮させた。

『ビルド』の見どころを聞かれた犬飼は「正体不明の敵・スマッシュに対して、戦兎が物理を駆使して戦うところも観てほしいですし、ストーリーの中でテンポのいい会話が進んでいく、各話ごとの『会話劇』という部分も楽しんでくださればうれしいです」と、ライダーと敵とのバトルシーンだけでなく、キャラクター同士の会話の部分にも注目してほしいと語った。

『ビルド』の撮影現場の雰囲気について尋ねられた犬飼は「撮影が始まって2か月くらい経つのですが、最初の1週間くらいでもう家族みたいな雰囲気になりました」と、スタッフ、キャストとのチームワークが早々と築けたことをうれしそうに話した。これを聞いた飯島は「『仮面ライダードライブ』の竹内涼真くんも言っていましたけれど、仮面ライダーの現場って、共演者やスタッフは"家族"だなって思うようになるんです。僕たち(若い俳優)にとって、これは今後の財産にもなりますので、みんなとの絆を大事にしてほしいですね」と、1年間同じスタッフたちと接し、家族のような絆を深めてきた先輩ならではの助言を与えた。

さらに犬飼から「先輩ありがとうございます!」とお礼を言われた飯島は「この僕が先輩ですよ……(笑)」と、仮面ライダー俳優の先輩になったことに少々戸惑いを見せつつ、犬飼に惜しみないエールを送った。さらに飯島は「仮面ライダーということもあって、変身は大事にしてもらいたいです。動きだけなら普通にできるんですが、動きのキレとか、カッコよさを重視してほしい!」と、仮面ライダー俳優ならではの「変身」についてのこだわりを犬飼にアドバイスした。

『エグゼイド』ではブレイブ、スナイプ、レーザー、ゲンム、パラドクスなど、多彩な仮面ライダーが登場して、それぞれの個性を猛烈に発揮して多くのファンの心を捉えた。飯島は、そんな『エグゼイド』の共演ライダー(俳優)たちの印象として「最終回に近づくにつれて、みんな自分のキャラクターのもっといいところを出せる、という欲が出てきたようです」と語り、見ごたえのあるキャラクター群像劇として人気を博した『エグゼイド』テレビシリーズを振り返った。そして「テレビの最終回の"その後"を描いたのが映画『トゥルー・エンディング』なので、一度映画をご覧になった方も、また観に来てほしいです」と、テレビから映画へとつながる劇場版を再度観てほしいと熱烈にアピールした。

トークイベントも終了が近づき、ここで飯島と犬飼に「変身」ポーズのリクエストが。飯島は先輩ライダーとして堂々と「エグゼイド・ムテキゲーマー」へのハイパー大変身を披露。1年間のうち、何度もレベルアップを重ねた結果の究極的に派手なエグゼイドの変身ポーズに圧倒されつつ、犬飼も気合いを入れて「ビルド・ラビットタンクフォーム」への変身ポーズと「さあ、実験を始めようか」「勝利の法則は決まった!」の決めゼリフを披露した。

最後のあいさつで飯島は「『エグゼイド』のテレビシリーズは終わりましたが、映画もやっていますし、来週からはビルドも始まります。仮面ライダーはまだまだ終わらないんですよ。僕のことは忘れても、『エグゼイド』のことは忘れないでください」と語りかけ、「永夢!」と叫ぶ大勢の子どもたちの声援にうれしそうな顔で手を振り続けた。

飯島から「仮面ライダー」のバトンを託された犬飼は「今日は暑い中たくさんの方にお集まりいただいて、僕も夏の思い出ができました。仮面ライダービルド、9月3日から毎週日曜あさ8:00の放送ですので、絶対に観てください!」と新番組をPRし、自身の新たなる戦いのステージへと全力で挑む姿勢を見せていた。

新番組『仮面ライダービルド』は9月3日日曜あさ8:00よりスタート。10月放送回からは毎週日曜9:00からの放送となる。なお、変身ベルト玩具「変身ベルト DXビルドドライバー」は、9月2日より発売される。