ASUSは30日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで始まる家電展示会「IFA2017」に合わせて発表会を開催し、Mixed Reality(MR)に対応したヘッドセット「ASUS Windows Mixed Reality Headset」を発表した。コントローラーとのセットで、価格は449ユーロ。

ASUS Windows Mixed Reality Headset

Windows MRは、マイクロソフトが推進するMR(複合現実)を実現するための機能で、2017年秋に提供される予定の次期Windows 10アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」でサポートされる。ヘッドセットを装着して、そこに現実世界とCGを融合させた世界を表示させるというもので、ゲーム、教育、ビジネスなど、さまざまな分野での応用が期待されている。

MR対応アプリは2万を超えているという

PCメーカー各社はMRヘッドセットの開発を進めており、今回、ASUSが新たに対応製品を正式に発表した形だ。

ASUS Windows Mixed Reality Headsetは、無数の3Dポリゴンを配置したデザインを採用しており、400g以下と軽量で顔や鼻、首への負担を軽減する設計。抗菌、速乾素材を採用するなど、独特の機能を盛り込んだ。

3Dポリゴンデザインを採用

抗菌などの安心素材を採用

本体には2つのカメラを搭載し、自由に動き回れる自由度「6DoF(six degrees of freedom)」に対応。外部センサーや追加のソフトウェアを必要とせず、初期セットアップ以降は自由に楽しめるという。ディスプレイの解像度は3K(2,880×1,440ピクセル)、リフレッシュレートは90Hzとしている。ほかにも、ゴーグル部が90度上に上がるフリップ機能を搭載して使い勝手を高めた。

2つのカメラを搭載し、解像度は3K

内部

90度フリップする構造

実際に装着したところ

付属のコントローラー

実際にヘッドセット内で見えている画面

側面

ケーブル

同社のコーポレートバイスプレジデントであるEric Chen氏は、「Microsoftとの協業によるASUS Windows Mixed Reality Headsetという最新技術が、ユーザーに対してかつてない現実世界と仮想世界の探索を可能にしたことにとても興奮している」とアピール。Windows MRが実現する世界を強調する。

Eric Chen氏

ASUSでは、これに加えて「ASUS ZenBook Flip14」「ASUS ZenBook Flip 15」「ASUS VivoBook Flip 14」といったノートPCの新製品を発表。第8世代Intel Coreプロセッサを搭載するなど、パフォーマンスを高めたことで、Windows MRにも適したマシンとしてアピールしている。