――でもseason1から通してみて、実は全部仁さんの物語になっていますよね。

谷口:そうなんですよ。全部僕のせい、都合の悪いことは全部僕の責任なんですよ。僕が研究していて、子どもを作ったら子どももそうなっちゃって、奥さんもそうなって……。「全員一匹残らず殺す!」って言っているのに、一匹ずつ増やしていっちゃってるんですよ。

――トンデモナイ設定ですね。

谷口:トンデモナイですよ。七羽さんを殺しにいくって……心がエグすぎて。もうしんどすぎて何もいえなかったですよ。苦しいところで一番気が狂っていたいところは、そこはマトモなんだって。ようやく会えたと思ったら目も見えないし。

――ネタバレを含むので東さんにはなかなかお話しいただけることも限られるかと思いますが、撮影で印象に残っていることはありましたか?

東:一人のことが多かったんです。現場では駆除班のみなさんを見かけることがあって、すごく仲良さそうでチームワークができていて羨ましくって。私は一人ばかりだったので、仲間とかできたら心強いのになと思いました。でも仁さんも一人で戦っていたから、仁さんもこんな感じなのかなと暇を潰し……(笑)。

――ありがとうございます。これからラストに向けて見られるファンの方もいるかと思いますので、メッセージをお願いします。

谷口:season1から見てもとてもふさわしい最後になっていますし、そこに向けて全シーンクライマックスみたいな状態がseason2は続きます。なので、期待していてください!と思いますし、期待を裏切らない作品になっていると思います。特に僕と七羽さんの関係を応援してくださった方々が多かっただけに、そういう方たちをどういう思いにさせてしまうのかはわかりませんけれど、僕たち2人は魂を込めて演じました。ですので楽しみにしていてほしいなって。

東:台本を読んでいて、後半は「これ残りの話数で終わるのかな、収拾がつくのかな」と思うくらいの予想がつかない展開になっているので、ハラハラドキドキしながら見れるんじゃないかなって思っています。