【レポート】

黒船バーガー勢が台頭! 復活のマックは好調を維持できるか

1 ライバルたちの動きが活発に

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2016年12月期の決算では復活の兆しが見えた日本マクドナルド。しかし、ファーストフード業界では外資系のグルメバーガー店が勢力を拡大するなど、事業環境は依然として厳しい。マックは今期も好調を維持できるだろうか。

シェイクシャックは3店舗に

マックを取り巻く事業環境は大きく変化している。ここ数年は、新しいバーガーチェーン、いやファストフードチェーンが日本に上陸、ないしは再上陸を果たし、話題を提供している。

例えば、ニューヨークでナンバーワンの人気を誇る「シェイクシャック」が2015年に日本に上陸。外苑いちょう並木店を皮切りに、その後はアトレ恵比寿と東京国際フォーラムに出店して店舗数を3カ所まで拡大している。同社の戦略は高付加価値バーガーの導入だ。

恵比寿のシェイクシャック

黒船襲来が急増したことには複数の要因がある。1つはファストフード業界の低迷に対する、新しい挑戦だ。ちょうどマックが異物混入問題で揺れていた時期、マックの対応については評価が分かれ、その姿勢を見て一部の顧客の足は遠のいた。その結果が業績不振だ。マックへ行かなくなった顧客は、他のファストフードチェーンだけでなく、ファミリーレストランやコンビニエンスストアなどへと向かった。外資系も間隙を突いて日本市場に参入した。

日本をアジア攻略に向けた橋頭堡とする外資系

もう1つの要因としては、日本政府による円安誘導の影響が挙げられる。日本に対し、外資は投資効果を最大限に発揮できるという環境が整ったのだ。また、円安を背景に多くの外国人が日本を旅行先に選択。訪日観光客が最高人数を記録した。

日本に出店する海外のファストフードは、日本のマーケットだけではなくアジア、特に中国市場への進出を狙っているケースが多い。しかし、中国ビジネスには多くのリスクが潜んでいることも事実。日本市場を足掛かりとして学習や実験を重ね、中国マーケットのみならずアジアマーケットへの進出を考えていたとしても不思議ではない。

事実、中国には日本とは比べものにならないほどの購買力(ポテンシャル)がある。また、一人っ子政策が見直されたことにより、ファミリー層の購買力は増加が見込まれる。中国からの流入も多い訪日外国人は、外資系ファーストフードチェーンにとっても狙いたい顧客なのだ。

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目次
(1) ライバルたちの動きが活発に
(2) マックは何を目指すのか
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