マレーシアには"世界で一番旨いインスタントラーメン"があり、それがこのたび日本上陸を果たした。アシストバルールが卸売を行っている「世界No.1社ラーメン」である。「世界一」のインスタントラーメンが一体どれほどのものなのか、実際に食べて確かめてみた。
レビューサイトで世界1位を獲得
「世界No.1社ラーメン」は、世界中のインスタント麺をレビューしているWEBサイト「The Ramen Rater(ラーメンレーター)」で年間1位(もしくは2位)にランクインしたラーメンを集めたシリーズ商品だ。ちなみに、同サイトのレビューは管理者であるHans Lieneschさんが独断で行っている。
今回日本で発売された商品は、「スパイシーえび麺」「赤トムヤム麺」「ホワイトカリー麺」の3種類。いずれもマレーシア製のラーメンである。編集部で適当に人を集め、筆者を含めた4人で食べ比べてみた。
「スパイシーえび麺」
まずは、2016年度第2位を獲得した「スパイシーえび麺」を作ってみる。箱を開けると、中には粉末スープ・ペースト調味料・トッピングの3つの小袋と乾麺が入っていた。
作り方はいたってオーソドックス。400mlの沸騰したお湯で麺を茹で、その間に丼に粉末スープとペースト調味料を開けておき、3分したら茹で汁ごと麺を入れて混ぜる。仕上げにトッピングの小エビとオニオンのフライをふりかければ完成だ。
お湯を入れると、食べる前から立ちのぼってくるエビの香り。オレンジ色のスープは辛そうだが、食べてみるとそれほどでもなく、むしろ濃厚なエビの旨味が凝縮されている。味はチリソースのようなスパイシーな仕上がりだ。
ちなみに今回は、あえて具材のトッピングなどはせず、商品パッケージに入っているものだけで試食を行った。商品の純粋な味を見極めるためであって、決して買い出しや下ごしらえが面倒だったわけではない。
■試食した編集部員の感想
Aさん「勢いよくすすると喉の奥に辛いのがきてむせる」
Bさん「そんなに辛くないし、エビ好きにはたまらない濃厚さ」
Cさん「えびえびうま」(全品試食後に「これが一番好き」と言っていた)
「赤トムヤム麺」
続いては、2015年度第1位となった「赤トムヤム麺」。商品名に「赤」と入っているがパッケージは紫色なので注意だ。内容物は乾麺と粉末スープ、ペースト調味料のみでトッピングの小袋はなし。
こちらも香りが鮮烈な一品だ。調理すると、タイ料理店で食べるトムヤムクンそのままの、目にしみるようなレモングラスとライムの香り、唐辛子の刺激を感じる。スパイシーかつさっぱりとした口当たりで、唐辛子も効いていてスープを飲むとお腹の底から温まるようだ。
■試食した編集部員の感想
Aさん「レモンの香りが本格的」
Bさん「スープのちょっと雑な感じが逆に本場らしくていい。現地仕様の味」
Cさん「ココナッツ感ある」
「ホワイトカリー麺」
最後は「ホワイトカリー麺」。パッケージに描かれた"辛さレベル"が、3品の中で唯一のMAX。最も辛味が強いラーメンだ。2014年度に第1位を獲得した商品である。
内容物は、乾麺と粉末スープ、調味料ペーストに「Non-Dairy Creamer」の4つ。「Non-Dairy Creamer」は、スープをクリーミーにするクリーミングパウダーのようなものだと思う。トッピングは特になく、調味料類は全てあらかじめ丼に入れてから調理する。
作ってみると、スープの色は他の2品よりも赤みが強い気がした。本来なら白っぽいスープに仕上がるようなのだが、作り方がまずかったのかもしれない。しかし食べてみると、スパイシーな中にもクリーミーなコクを感じる味わい。カレーの風味はインドよりも東南アジア寄りで、スパイスの香りが立った屋台のスープカレーのような印象だ。
■試食した編集部員の感想
Aさん「すっげえ辛い」
Bさん「よくよく味わうといろんなスパイスが香って奥深い」
Cさん「あ~こういうカレーかぁ~」(インド風を想像していたらしい)
もちろん人によって好みはあるが、今回試食した「世界No.1社ラーメン」の3品はどれも、袋麺としては非常にハイレベルだと感じた。
あえて日本のインスタントラーメンと比較するならば、スープ自体のダシの旨味にやや不足感はあるものの、スパイスの香りはインスタントだということを忘れてしまうほど新鮮であざやか。個人的には、〆にご飯と卵を入れて雑炊にするのもおいしそうだと思った。
なお、アシストバルールによると、「世界No.1社ラーメン」は全国の有名小売店で順次販売していくとのことだ。