毎月の出費で欠くことのできない水道代。あまり気にせず使ってしまいがちですが、ふとしたときに「もしかしたら、もっと水を節約できるのかも」と思ったことはありませんか。ただ、無理して使わないようにしても、不便でストレスがたまる割には大きな成果にはつながりません。我慢をせずにちょっとした工夫で無駄を省ければうれしいですよね。今回は、冬の水道代節約術についてまとめてみました。

冬の水道代、節約方法を教えて!

一人暮らしの水道代はいくら?

まず気になるのが、「水道代の平均ってどのくらい?」ということですよね。清潔な水がいつでも使えることで私たちの生活は便利になっていますが、それゆえに水を使い過ぎている可能性もあります。平均金額はいくらなのでしょう。

東京都水道局「生活用水等実態調査」(平成24年度)によると、一人暮らし(世帯人員一人)の場合、1カ月あたりの平均使用水量は8.0m3。2カ月では16m3となり、金額にすると約3,200円です。2カ月の水道代がこれを大きく超えているなら、水を無駄遣いしているかも、と疑ってみましょう。また、家庭における水の使用量の割合としては、以下のようになっています。

1位:お風呂(40%)
2位:トイレ(22%)
3位:炊事(17%)
4位:洗濯(15%)
5位:洗面、その他(6%)

お風呂が最も多くの水を使うのは予想通りと言えます。トイレや炊事などは、一度の使用料はさほど多くなくても、毎日積み重ねれば大きな割合になりますね。

お風呂の節約方法は?

では、それぞれの節水方法をみていきましょう。まずは、最も多くの水を使うお風呂。一人暮らしだと、湯船にお湯を入れずシャワーだけで済ませる人も多いかもしれません。とはいえ、寒い冬は体を洗っている間もシャワーを出しっぱなし、ということもあるのでは? では、お風呂とシャワーではどちらがお得なのでしょうか。

例えば、シャワーを15分間全開で出した場合の水量は約200L。一方、湯船の7割程度お湯を張った場合の水量は約180L。そうなると、シャワーを使い過ぎている場合、湯船にお湯を入れていなくても水道代が高くなる可能性もあるので、注意が必要です。

ただ、ふだんからシャワーを使っている人がそれを止めるのは、なかなか大変なことでしょう。そこでおすすめなのが、節水用のシャワーヘッドを取り付けること。水量を減らす、水圧を強めて勢いよく出すといった仕組みで、無駄な水を使わずに済むようになります。

一方、シャワーを極力使わないようにできるなら、代わりにお風呂のお湯を使うのも効果的です。お風呂が冷めてしまった場合、追い炊きか足し湯かで迷うところですが、追い炊きでガス代を使うより、足し湯で水道代を利用した方が安く済みます。また、アルミ製の保温シートを使うと、お風呂のお湯が冷めるのを防いでくれるので、こうしたものをうまく活用していきましょう。

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