つい眉間にしわが寄っていませんか?

働く女性の皆さん、PC画面をのぞくとき、つい眉間にしわが寄ってはいないだろうか。しわを寄せる表情がクセになると、しわは日に日に深く刻まれていく。アラサー以上の女性にとって、切実な悩みの1つだ。

そこで今回は、しわの原因と予防法、できてしまったしわの改善法について、美容皮膚科・美容外科・形成外科のやながわ厚子医師にうかがった。

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20代半ばから適切なケアを

しわのぶんだけ年齢が刻まれて良い雰囲気を醸し出していくので、しわは気にならない。しわがないと人間らしくないし、誰も見ていないのにしわを気にするなんて……。そう思う方もいると思います。確かに、しわは表情を豊かにしてくれます。年齢を重ねているのに、しわが全くないのは不自然ですし、そのような方はいません。でも、「このしわがなかったら……」と思うときもあることでしょう。

お顔のしわを気にされる方は、30代から増えてきます。でも実は、いわゆる"お肌の曲がり角"は、20代半ばからすでに始まっているのです。この年齢から適切なお手入れを行っていると、しわが深く刻まれるのを防ぐことができます。

もちろん、紫外線を浴びる頻度など生活習慣による影響もありますし、ある程度は遺伝的な肌質やお肌の厚みなどでも、しわのでき方に差が出るかもしれません。ただ、多い・少ないの差はあっても、小じわや表情じわなど、どのような方でもしわはできます。年齢とともにしわは刻み込まれていき、消えないしわになってしまいます。

しわが増える原因

しわが増える原因(要素)は大きく2つ。「繰り返ししわを寄せる動作」と「皮膚の弾力」です。

繰り返ししわを寄せる動作には、表情グセが関係します。表情グセとは、表情を作り出す表情筋の動きで、無意識にいつも筋肉が動いてしまう状態です。なので、自分では気づかずに日々繰り返ししわを寄せる動作を行っています。例えば、眉間にしわが寄る、目を開こうとしてまぶたと眉毛を引き上げると額にしわが寄ってしまう、笑ったときに目尻の線や法令線が入ってしまう、といったことがありますね。

もう1つのしわを増やす要素は、皮膚の弾力です。顔についた寝跡が取れない、笑ったらしわだらけなど、若いときにはなかったことがだんだん気になってくるのは、年齢とともに皮膚の弾力がなくなってくるためなのです。

その主な原因は、肌の奥の層のコラーゲンやエラスチンなどの密度が減ったり、質も変わったりすることなのですが、それには年齢だけではなく、紫外線や乾燥といった要素も関わってきます。