基本的なスペックも押さえておきましょう。PHAB2 Proは6.4インチディスプレイを搭載した「ファブレット」に分類されるAndroid端末です。主なスペックは下記のとおりとなります。

●PHAB2 Proの主要スペック

  • OS:Android 6.0
  • CPU:Qualcomm MSM8976(Google Tangoエディション)1.80GHz、8コア
  • メモリー(RAM):4GB
  • ストレージ(ROM):64GB(マイクロSDカードスロットを用意)
  • ディスプレー:6.4インチIPS液晶(2560×1440ドット)
  • カメラ:リアカメラ1600万画素、フロントカメラ800万画素
  • USBポート:マイクロUSB 2.0ポート
  • 通信機能:IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.0、LTE/3G
  • サイズ/重量:約88.57×179.83×6.96~10.7mm/約259g

パッケージはTango端末であることをアピールするため、カメラ部が透けて見えるデザインになっています

本体以外に同梱されているのは、小冊子、SIMピン、USB充電器、USBケーブル、イヤフォンです

PHAB2 Proが搭載するCPUは「Qualcomm MSM8976(Google Tangoエディション)」。Google Tango端末向けにカスタマイズされていますが、基本的なパフォーマンスはオリジナル版と変わらないようで、ベンチマークソフト「AnTuTu Benchmark」のトータルスコアは「84302」に留まっています。

2016年のハイエンドスマートフォンには及びませんが、一般的な用途には必要十分なパフォーマンスです。深度カメラとモーショントラッキングカメラを搭載しつつ直販価格53,784円(税込)に抑えるため、あえてミドルレンジのプロセッサーを搭載したのでしょう

使い勝手は満足! サイズは人を選ぶかも

本製品のAndroid端末としての使い勝手は、サイズさえマッチするのであれば非常に満足いくレベルだと感じました。金属製の筐体は剛性感が高く、最厚部は10.7mmと少々厚いもののカーブを描いたボディーは意外なほどしっくりと手に収まります。

USB端子がマイクロUSBなのは2016年末に発売されたAndroid端末としてはガッカリ感は否めませんが、もうひとつの流行りである指紋認証センサーはしっかりと搭載されています。Google Tango端末であることは抜きにして、フツーのAndroid端末としてもメインで活用できる使い勝手です。

アルミニウム合金ユニボディーを採用。カラーはこのガンメタルグレイとシャンパンゴールドの2色が用意されています

6.4インチディスプレーを搭載するPHAB2 Proは、5.5~7インチの間に位置するファブレット端末。片手での文字入力はかなり厳しいですが、その一方で画面に表示された文字は見やすく、両手で快適にQWERTY入力できるのが美点です

背面に指紋認証センサーを搭載。手探りだとモーショントラッキングカメラと間違いがちなのが玉にきずです

対応端末が急増しているからこそ、USB Type-C端子を採用してほしかったですね