収入が低くても貯蓄ができる人がいる一方で、収入はそこそこあるのに、なぜかお金が貯まらない人がいます。お金が貯まる人と貯まらない人の違いはどこにあるのでしょうか?

今回は筆者が見てきた「お金が貯まらない人たちの共通点」をご紹介します。

「お金が貯まらない人たちの共通点」とは?(画像はイメージ)

1. 何事も形から入ろうとする

スポーツでも習い事でも興味があるものを始めるときに、必ず新品をフルセットでそろえるといったことをしがち。まずは体験をして、続けられそうだと思ったら最低限を新品や中古でそろえていく方が現実的でしょう。

2. 言い訳が多い

一人暮らしだから、趣味にお金がかかるから、人付き合いが多いから……など、お金が貯まらない理由を考えた時点で、お金は貯まりません。言い訳をする前に、手取り収入の1割は最低でも先取りで貯めるようにしましょう。

3. 部屋が散らかっている、デスク周りが汚い

お金が貯まらない人に多いのが、整理整頓ができないタイプです。片付けて、次に使い出しやすくすることができなければ、時間と物のムダにつながります。見つからないから、新しいものを買ってしまったり、隣の席の人に借りて迷惑を掛けてしまったりしている場合は、整理整頓から始めましょう。  

4. みえっぱり

「期間限定」「数量限定」など、"限定"という言葉に弱いタイプは要注意です。自分を良く見せたい、と思う気持ちは誰しも多少なりともあるものですが、みえを張るとつい人と持ち物や生活で張り合うようになります。そうなれば、出費も必然的に増えてしまい、お金は貯まらなくなります。人は人、自分は自分と割り切ることも大切です。

5. お金にルーズ

クレジットカードの引き落としに間に合わず、振込手数料を払って支払いする、支払期限までに払わずに延滞金が発生するなど、お金にルーズだと本来であれば支払う必要のないお金を払うことになってしまいます。またそれと同時に、社会的な信用を失うことになりますので注意をしましょう。

6. 人を安易に信用しすぎる

人の言うことを素直に聞き過ぎる、広告の情報などすぐに信用して飛びついしまうのは危険です。友達が困っているからと、お金を安易に貸したり(戻ってこないことも)、サイドビジネスの話に乗ってしまったり、見ればあきらかにおかしい(画像の修正)と思われるダイエット食品を購入してみるなど、とにかく疑うことを知らないがために気がつけばお金がなくなっている……ことも。

7. ストレスをお金で発散させる

嫌なことがあるからといって、食べ物や買い物で発散するといくらお金があっても足りません。嫌なことに対してお金を使った発散をすると、良かったときにはもっと大きなご褒美を与えてしまう傾向があります。日頃から仕事終わりにコンビニスイーツなど、自分にプチご褒美をあげているタイプは感情を消費に直結させるのではなく、まずは自問自答をする習慣を身につけましょう。

8. お金の流れを見るのが怖い

お金が貯まらない人は、十中八九家計簿を付けていません。何となく帳尻が合えばいいかな? 程度でやりくりをしているので、結果的にはあればあるだけ使ってしまっていることになります。また、お金の流れを見たくても怖くてみられない人も同様に貯まらない人と言えます。

9. 外食や中食が多い

朝出勤前にコンビニへ寄り、お昼はお弁当ではなくランチ、その後コーヒーショップでコーヒーを買って、夜も外食かコンビニや弁当屋で済ます……といった生活パターンが見られ、自炊はほぼしません。冷蔵庫の中はペットボトルのジュースかチューハイや発泡酒が入っていることが多く、冷蔵庫の脇にレトルトパックのご飯がある程度。

仮に一人暮らしでしっかりと自炊をしている人の食費は2~3万円ですが、外食中心の生活をしている人は、6万円以上の出費になっていることも。

10. 給料日前になるほどクレジットカード払いが増える

貯まらない人は、給料日前になると手持ちの現金が少なくなり、クレジットカードで支払いをする回数が増えるパターンが見られます。手持ちの現金がないということは、やりくりができていない証拠です。ここでクレジットカードを使ってしまうと翌月以降の生活費の前借りとなってしまい、再び翌月の給料日前になるとクレジットカードで支払うというスパイラルに陥ってしまいます。

仮にもしここで、家電の買い換えや結婚式に呼ばれるといった10万円前後の出費があると、リボ払いに切り替えをしてしまい、気付くと借金が増えていくパターンになることもあるので注意が必要です。

いかがでしたでしょうか?どきっとした方も多いかとは思いますが、まずは気付いたところから正していくようにしましょう。

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。