どこを改善すればいいの?

2.全ての項目にお金をかけ過ぎている

収入は高いのにお金が貯まらないのは、基本的に支出が多すぎることが原因。特に独身の場合、飲み代や食費、衣服費、交際費など、今を楽しむことに多く使ってしまいがち。支出にメリハリをつけず、どの項目にもお金をかけ過ぎているという特徴があります。生活をしていても困ることがない限り、なかなか貯蓄に気持ちが向きにくいのかもしれません。

一方、夫婦共働きで世帯年収が800万円以上あるような家庭も注意が必要。お金の入り口が2つあることや、世間一般的には余裕のある層に区分されることで油断して、出費が多くなる傾向にあるからです。例えば、住宅ローンは比較的高い金額でも借りやすく、それだけで固定費がかさむ可能性も。また、周りの生活環境に合わせて子供を早くから私立に通わせるなどすれば、教育費もかかります。固定費だけでなく、外食に行く機会が多くなる、何でも少し良い物を選んで買ってしまう、といった傾向も。

収入に合わせて支出が多くなること自体は問題ではありませんが、何もしなくてもお金が勝手に貯まるわけではないのは、高収入の人も一般的な収入の人も、同じこと。きちんと貯蓄をするためには、「先取り貯蓄」でお給料から貯蓄分を天引きさせるなど、半ば強制的にお金を分けてしまうことが大切です。