【インタビュー】

葵わかな、アイドル卒業後の変化とは? 女優の道を運命づけた"出会い"「正解がきっとそこにある」

1 使い果たした、人生の「キャピ」

水崎泰臣  [2016/03/21]
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葵わかな(17)が、アイドルグループ・乙女新党を卒業してから約1年半が経過した。卒業を目前に控えたインタビューでは「もっとやっていきたい」と女優業に全力を注ぎ込む意気込みを、2013年4月の取材時には「アイドルは体力勝負でお芝居は頭脳」と語っていた葵。卒業後、どのような自分が待っていたのか。

3月23日、30日にBS朝日で放送されるドラマ『女優堕ち』(23:00~24:00)にそのヒントがある。葵にとっては初主演ドラマで、森口瑤子と共に清嶋ルイという一人の女優人生を、二人一役で演じる。女優とは一体何なのか。そして、葵にとっての「演じる」こととは。約1年半ぶりのインタビューでキーワードとなったのは、「出会い」だった。

女優の葵わかな 撮影:大塚素久(SYASYA)

――前回の取材は、乙女新党の卒業を目前に控えた2014年5月。女優として独り立ちすることに不安と期待があるとおっしゃっていましたが、振り返ってみていかがですか。

前からお芝居をやらせていただいていたので、「女優」として活動していくことに対して変化を感じることはあまりなかったと思います。でも、時間が経っていくと、ダンスレッスンをやっていた時期をふと思い出したり。「今までやっていたことをやる」という気持ちなので、卒業前に抱いていた印象とは少し違うような気もします。

今振り返ると、卒業する直前がいちばん悲しくて、寂しかった。自分の中で区切りをつけることができましたが、もちろん今でも乙女新党を応援しています。メンバーと会う頻度は減りましたが、久しぶりに会っても前と変わらない関係に戻れるので、それだけ仲が良かったんだと実感しています。年末は毎年忘年会のようなことをしていて、去年もみんなでカラオケに行ってご飯を食べました。

――離れてみると見えてくるものもありますよね。

そうだと思います。卒業して間もないころは、みんなとの絆が無くなってしまうような気がして頻繁に連絡を取っていましたが、もちろん今も連絡はしますが、久しぶりの再会でも当時に戻ることができるので、私にとっては安心できる存在です。友だち、ライバル、戦友……いろんな言葉が当てはまる関係だと思います。

BS朝日ドラマ『女優堕ち』で森口瑤子と共演

―― 一方で、演技としっかり向き合って、全力を注げるようになったという見方もできると思います。その点においての変化は?

いろいろな作品と出会って、反省すべきところや課題が細かく見えるようになりました。「役のことを考えて、撮影を終えて、次の作品へ」という外側は変わりませんが、自分とすごく重なる役や感情に気づくようになりました。年齢を重ねるにつれて、少しずついろいろなことが分かってきたのかもしれません。

経験でしかお芝居はうまくならないと思っています。それとは別に、朝歯を磨く、電車に乗る、誰かとケンカしたり仲直りしたりすること、悲しくなる出来事……そういう日常生活での何気ない事も全部自分の引き出しとなって、つながっていくものと思っています。

――まだ17歳なんですよね? 年齢を疑ってしまうほど、しっかりした自己分析です。

もともとキャピキャピしているタイプではなかったんですが、卒業してからすごく落ち着いたと自分でも思います。私の中の「キャピ」はその時に使い果たしてしまったのかも(笑)。

――間違いありません。周りからも言われませんか?

卒業後の映像を見たお母さんから、「すごく年を取ったしゃべり方になってる」と言われたことがありました(笑)。そういう"成分"が自然と無くなっていったのかもしれません。卒業は決してうれしい出来事ではありませんが、一歩踏み出したことで、人間として深みが増したと思いたいです。

――そこであらためておうかがいしたいのですが、今は「女優業」とどのように向き合ってしいますか?

お芝居の入り口は、見て学ぶことだと思いますので、「見て盗む」ことを意識していたんですが……。

以前、イマジカBSの『いつもまぢかに』というドラマに出演させていただきました。すごく自分とマッチする役で、台本を読んだ時から涙が止まらなくて、役作りが必要ないほど自分そのもの。進路に悩むところも自分と重なり合う部分でした。それが、私にとって初めて"役につかまれた瞬間"だったんです。撮影を終えた時はとても興奮しましたし、完成した映像を見た時に、「役をつかんだり、つかまれたりすることはこういうことか」と分かった気がしました。

お芝居は正解も間違いもはっきりとはなくて漠然としたものだからこそ難しいものだと思いますが、自分の中での正解がきっとそこにあるんじゃないかと思って、今ではそこに一歩でも近づけるように向き合っています。こういう縁って、本当に不思議ですね。

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目次
(1) 使い果たした、人生の「キャピ」
(2) 16~27歳の役を一人で演じる

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