【インタビュー】

乙女新党の卒業控える葵わかな、アイドルと女優の間で揺れる本音と決断…そして覚悟「もっと上のレベルに行くために」

1 小豆島での撮影は「倒れこむようにして眠るような日々」

水崎泰臣  [2014/05/30]
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2012年8月にクランクインした映画『瀬戸内海賊物語』が約2年の歳月を経て、31日に全国公開を迎える。すべてのはじまりは、2011年8月28日。この日は、「瀬戸内国際こども映画祭エンジェルロード脚本賞」の結果発表の日で、湯原弘康氏と後に監督・脚本・編集を務めることになる大森研一氏の「笛の伝言~瀬戸内海賊物語~」がグランプリを受賞。同作を原案に映画化が決定し、翌年2月の子役オーディションを経て、本格的に制作がスタートした。

実在した海賊・村上水軍の大将軍である村上武吉の血を引く少女・村上楓(柴田杏花)は瀬戸内の島で暮らし、クラスメイトの学(伊澤柾樹)、冬樹(大前喬一)と共に、村上水軍の埋蔵金探しに夢中になっていた。しかし、島民にとって生命線のフェリーが、老朽化を機に路線廃止の方向で話が進められていることから、島中が大騒ぎ。島の危機を救うべく、楓は水軍レースのエース・愛子(葵わかな)の助けを借りて、4人で財宝探しに繰り出す。

葵わかな
1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。A型。身長158cm。2009年に原宿でスカウトされ芸能界デビュー。2012年からアイドルグループ・乙女新党のメンバーとして活動。2014年7月5日の東京・六本木ブルーシアターで開催される単独ライブをもって同グループを卒業する。アイドルとして活動する傍ら、女優としても活躍し、映画『陽だまりの彼女』(2013年)やドラマ『天誅~闇の仕置人~』(フジテレビ系2014年)などに出演。現在は『教訓のススメ』(フジテレビ系・金曜19:57)でバラエティーにも挑戦中。
撮影:荒金大介(Sketch)

今年4月、高校に入学した葵わかなは、本作の撮影スタート時は中学2年生。葵が演じた愛子は、当初"仲間"という存在に疑問を抱いていたが、楓らと過ごす中で次第に改心していく。まるで作品の世界観を踏襲しているかのごとく、公開日を迎えるまでに葵にも変化が訪れる。アイドルグループ・乙女新党の卒業を発表したのは今年3月だった。7月5日の単独ライブで見納めとなる前に、"アイドル・葵わかな"と"女優・葵わかな"の本音と決断、そして覚悟を探った。

――前回のインタビューが昨年の3月頃。ずいぶん大人っぽくなられたような。

えっ! 髪型のせいじゃないですか(笑)。でも、4月で高校生になりましたからね。

――おめでとうございます。この映画の撮影は中学2年生の頃になりますね。オーディションのことは覚えていますか。

最終オーディションは(柴田)杏花ちゃんと一緒で、監督からのいろいろな指示に合わせて演じました。私だけ身長が大きかったですし、年齢もみんなより上だったので…手応えというか実感がなかったです。

――演じた愛子は、いじめる側といじめられる側の両方がある独特の役でしたね。

確かにどちらもありました。もともとは愛子が悪いんですけど(笑)。気をつけたのはやっぱり方言。方言の先生の声が入ったCDがあって、それを家で聞いて真似して聞いて…とずっと繰り返していました。

――方言の演技は、やっぱり難しい?

初めてだったので、難しかったです。自然を意識してやろうとしているのに言葉が自分にとって自然じゃないので、最初のうちはすごく違和感満載で(笑)。しかも、普通に聞いただけじゃ意味が分かりませんし、だから練習に練習を重ねました。

――水上でのシーンが多かったですが、船の操縦もかなり練習したそうですね。

みんなで小豆島に行って、最初の2日間ぐらいは小早船の練習。私はその小早船をうまく漕げるという役でした。映画にはその愛子の活躍しているシーンが少しだけ出てくるんですが、その大会の映像を撮るためだけに広島に行きました。

あとは愛子が出てくるシーンはほとんどが外だったので、撮影の半分ぐらいはずっと海に浸かっているような状態でした。しかも、しまなみ海道のあたりは満潮と干潮の差が激しくて撮影で使っていた洞窟が沈んでしまうので、毎朝すごい早朝から昼まで撮って、その後は違うシーンを撮影したりしていました。

――かなり過酷ですね。

はい(笑)。その夏は撮影に入るまで日焼けに気をつけてたんですが、それが何だったんだろうっていうくらい焼けました。真っ黒です。周りのみんなも同じような感じで、熱いねってみんなで言いながら(笑)。スタッフさんが船の位置を調整してくださったりしたんですけど、最初のうちはなかなか思い通りにいきませんでした。

――冒険に挑む4人の中では葵さんが年上だったと思いますが、やっぱりお姉さん的な存在だったのでしょうか。

私も一番上だから頑張らないとなと思ったんですけど、杏花ちゃんとは1つしか変わらないですし…何ができるかと考えても何もできませんでした(笑)。逆にみんなでワイワイやっているところに、同い年みたいな気持ちで私がなじんでいくような感じだったと思います。

ずっと泊まりこみで、部屋は杏花ちゃんと一緒でした。片方が撮影の時は、洗濯をしてあげたりとか。最初のうちはすごくワクワクして話していたんですけど、日が進むにつれてお互いすごく疲れてきて(笑)。しかも、杏花ちゃんは主演なので出ずっぱり。お互い撮影から帰ってきたらヘトヘトで、倒れこむようにして眠るような日々でした。

――あの絶景を見ると楽しい日々を想像していたのですが、そうでもなかったんですね(笑)。

小豆島の撮影では、港の近くの民宿に泊まっていたんですが、周りにコンビニもないような場所で。だから、民宿では自転車を貸し出していました。コンビニは見つけられなかったんですけど、スーパーとか銭湯とかラーメン屋とかけっこういろいろあって。星もすごくきれいですし、みんなで行く散歩はすごく楽しかったです。

――撮影以降に再会することは?

試写会とかではありますが、なかなかありません。2年も経ちましたし、気づいたらみんなに身長を抜かされていきます(笑)。

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インデックス

目次
(1) 小豆島での撮影は「倒れこむようにして眠るような日々」
(2) 卒業発表後に寄せられた、周囲のさまざまな声

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