【レポート】

"弘前最古"と称される「煮干しラーメン」はお酒のあとにもピッタリ

 

煮干しラーメンというと、東京などで人気のこってり濃厚スープをイメージするかもしれないが、煮干しラーメンの本場・青森の「煮干しラーメン」は、あっさりスープが主流である。そこで今回、"弘前最古"とも称されるラーメン屋「来々軒」で煮干しラーメンを味わってみた。

弘前最古とも称される「来々軒」の「ラーメン」(税込550円)は伝統の焼干しダシ

津軽そばのダシと中華麺の出会い

そもそも、青森の煮干しラーメンは一味違う。一般的な煮干しの他、頭と内臓をはずしたイワシを串に刺し、炭火であぶって乾燥させる「焼干し」が使われていることも多い。そんな焼干しを用いた上品な青森のご当地麺が「津軽そば」である。煮干しラーメンは津軽そばをベースにして生まれたとされている。

青森の煮干しラーメンの発祥については、はっきりとした文献は残されていない。だが、来々軒が元祖とする説では、大正末から昭和初期にかけて多くの中国人が青森にやってきた際、来々軒の初代大将である呉銘徳も弘前へ渡り、津軽そばの焼干しダシと中華麺を組み合わせることで、煮干しラーメンの原型を作り上げたのではと考えられている。

手もみ自家製麺によく絡む

早速、来々軒の煮干しラーメン「ラーメン」(税込550円)を。煮干しと焼干しでていねいにダシがとられたスープは、手もみした自家製縮れ麺によく絡む。お酒を飲んだ後でも食べられるようなあっさりしたおいしい醤油味で、創業90年という長きに渡って愛されている伝統がうかがいしれた。

来々軒は赤いのれんでお出迎え

手でポキッと簡単に折れるほどカラカラに乾燥した煮干しや焼干しは、流通にも保存にも適しており、冬の貴重なタンパク源やカルシウム源として愛されてきた。そのため、焼干しがラーメンのダシとして重宝されたのは想像にたやすい。北国の生活に根付いた食材を生かした一杯は、いろんな意味で奥深い。

●information
来々軒
青森県弘前市茂森16
営業時間: 11:00~15:00 17:00~21:00
定休日: 木曜日
アクセス: 弘前駅からバスで15分

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