1月23日より公開される特撮映画『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャーTHE MOVIE 忍者☆イン☆ワンダーランド』の完成披露上映が6日、新宿バルト9にて開催され、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』『烈車戦隊トッキュウジャー』の主要キャストと、映画で悪役を演じる山里亮太(南海キャンディーズ)らが舞台あいさつを行った。

上段左から、多和田秀弥、中村嘉惟人、松本岳、西川俊介、山里亮太(南海キャンディーズ)、志尊淳、平牧仁、横浜流星、下段左から、山谷花純、矢野優花、小島梨里杏、森高愛

舞台あいさつは、現在のテレビ放送がいよいよクライマックスを迎える『ニンニンジャー』チームから行われた。アカニンジャー/伊賀崎天晴役・西川俊介は映画の見どころについて「今回の映画は、闇アカニンジャーという強敵が出てきます。これをどうやって倒すか、意外な倒し方になりますので、そこを楽しみにしてください」と説明した。アオニンジャー/加藤・クラウド・八雲役の松本岳は「ニンニンジャーの集大成。全員気合を入れて撮影に臨みました。みんなの家族愛に注目してください」と気合十分。キニンジャー/松尾凪役・中村嘉惟人は「見どころはニンニンジャーらしいアクションです。トッキュウジャーとの違いの部分にも注目してほしい」とアクション面の楽しさを強調した。

シロニンジャー/伊賀崎風花役・矢野優花は、「エンディングダンスを見てください! いつもと違う特別バージョンになってる、かもしれないです!」と笑顔であいさつ。劇中で見事なウエディングドレス姿を披露していることに対して「うれしかったんですけれど、お仕事でウエディングドレスを着ると婚期が遅れると聞いて心配」と、現役女子高生らしいエピソードを明かした。モモニンジャー/百地霞役・山谷花純は「劇中でスパイとして潜入するシーンがあるんですけれど、中澤(祥次郎)監督からの提案でおへそを出して、お色気の術を使いました。ここに注目していただければ」と自身の注目ポイントを紹介する。

一方のスターニンジャー/キンジ・タキガワ役・多和田秀弥は「キンジの見どころとしては女装を披露しています。正直、事務所的にはNGギリギリに攻めた感じで、絶妙にかわいくもなくブスでもなく(笑)ゲタを履いてカツラもかぶって、190cm越えの姿を堪能してください」と、ファン必見のレアシーンについて語った。さらには「ライブのシーンで歌(なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!)を歌いました」と語り、矢野のリクエストに応えてワンフレーズを熱唱する一幕もあった。

2014年から2015年にかけ、悪のシャドーラインから人々を守って戦った『烈車戦隊トッキュウジャー』からはトッキュウ1号/ライト役・志尊淳があいさつ。6月28日に発売されたVシネマ『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号』から約半年ぶりに"帰ってきた"トッキュウジャーだけに、ファンからの「おかえり~」コールを受けてうれしそうな志尊は「ただいま~っ!」と爽やかに返答した。映画の見どころについては「トッキュウジャーの"ワチャワチャ感"を見てほしい。また、ニンニンジャーとの絡みも見どころ」と、トッキュウジャーの面々が久しぶりに元気な姿で大暴れする部分を強調していた。トッキュウ2号/トカッチ役・平牧仁は、イベントでの決めゼリフを久々に披露。平牧が「みんなの~」と声をかけると、会場から「メガネ~!」と歓声が返ってきて、満足げな模様。映画の見どころについては志尊と同じく「ワチャワチャ感です!」と答えた。

トッキュウ3号/ミオ役・小島梨里杏は「ニンニンジャーとトッキュウジャー、それぞれ形は違いますが"絆"の強さを見ていただきたいです」と、映画の内容を大プッシュ。ミオ自身の見どころとしては「映画では、男らしい(?)ミオが登場しますので、お楽しみに!」と笑顔を見せた。トッキュウ4号/ヒカリ役・横浜流星は「ただいま!ヒカリだよ!」と客席に呼びかけ、女性ファンからの熱い声援を浴びた後、「久しぶりにこの衣装を着ることができてうれしいです」と感想を述べた。そして「テレビで2度しか出てこなかったケン玉探偵ヒカリが再び登場し、ケン玉を使ったアクションをお見せします」と、見どころをアピールした。トッキュウ5号/カグラ役・森高愛は「カグラだよ~、ヤッホー!」と元気よくあいさつ。「私の見どころは……映画でも『なりきり』です!」と言った後、本日都合で舞台あいさつに出演できなかったトッキュウ6号/虹野明役・長濱慎への"なりきり"に挑んでいた。

映画の中で、ニンニンジャー、トッキュウジャーを苦しめる闇博士マーブロ役・山里亮太(南海キャンディーズ)は、トッキュウジャーの面々が客席にあいさつをしているのを見て、自分も「ただいま~!」とボケて見せ、客席からの戸惑い気味な「おかえり~」コールを受けて「みなさんの『おかえり~』の声に義務感を感じました。そりゃそうですね。出た覚えがないわけですから」と続けて笑いを取り、マーブロの悪役ぶりについて「今までの戦隊シリーズの中で、一番厳しい苦しめ方をしたんじゃないかと自負しております!」と強い自信をのぞかせた。衣装を着たときの感想を聞かれ「すごくカッコいい。悪者なのに、子どもたちも憧れるんじゃないかな。ここにいる子どもたちもカッコいいと思うよね?」とうれしそうな山里だったが、客席が急に静まり返ったため、「宇宙ぐらい静かじゃないですか!」と憤慨していた。

舞台上では、ニンニンジャーの6人、トッキュウジャーの5人がそれぞれの個人名乗りから集合名乗りまでを華麗に披露するスペシャルな一幕があり、ファンを沸かせたが、続いて「マーブロの名乗りもお願いします!」と司会者から山里へのまさかのむちゃぶり。「いや、映画じゃ名乗りなんてしないんだけど……」と困惑しつつも、山里は「ネットの炎上、怖くない! 炎上なんかは、オイラにとっちゃキャンプファイヤー! マーブロ!!」 と、芸人魂にあふれる見事な名乗りポーズを決めた。  

映画ではテレビと同じく、ラッキイ池田の振り付けによるエンディングダンス『なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!』が披露されるが、ニンニンジャーだけでなく、トッキュウジャーのメンバーもダンスを披露するという。これを受け、志尊が「うちのダンスリーダーは流星なんです」と言ったことから、いきなり松本と横浜のダンス対決が始まった。終始「EASY(イーズィー)だな」と口にしながら余裕のダンスを見せた松本に負けじと、横浜は時折振りを間違えつつも、堂々と踊りきった。

そして、当日(1月6日)は矢野の誕生日であり、ほかの女性陣も昨年12月と1月に誕生日を迎えていることから、山里から誕生祝いに「黒いバラ」のプレゼントが渡された。しかし、うれしそうに近づく山里に対して女性陣は「気持ち悪~い」と引き気味に対応。「黒いバラを贈ったのは、女性陣のキレイな心を闇に染める意味で……」と山里が話し始めると「サイテー」という声まで飛んできた。あまりにも冷たい女性陣の反応にショックを隠しきれない山里は、写真撮影を行う取材陣に「いまカメラのシャッター押してるのは、これを『事件』と捉えてるんですか?」と八つ当たり。「誕生日を祝って、これだけ喜ばれないのは初めてです」と残念がっていた。

最後に志尊は「昨年の映画『トッキュウジャーVSキョウリュウジャー』のとき、キョウリュウジャーのみなさんへの声援がすごくて、僕たちもあんな声援をもらえるよう頑張ろうと思っていました。そして今年、とても多くの歓声をいただけて本当にうれしく、誇りに思います。トッキュウジャーはみなさんの頭の中にあり続ければ、永遠に生き続けます。ぜひ、たまにはトッキュウジャーのことを思い出してください。これからはみんな個々で活動していきますが、またトッキュウジャーとして帰ってこられるよう、頑張りたいと思います」とファンに向けてあいさつ。西川は「最後のシーンで、『ただいま』『おかえり』と話すところがあるんですけれど、お父さんを演じている矢柴(俊博)さんのお芝居がとても温かくって、映画のテーマである『家族の絆』が強く描かれています。トッキュウジャー、ニンニンジャーそれぞれの絆も含め、みなさんに見ていただきたい映画です!」と映画の内容をあらためてアピールしていた。

映画『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS トッキュウジャー THE MOVIE 忍者☆イン☆ワンダーランド』は1月23日より全国劇場にて公開。

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