UNiGiNE Valley 1.0(グラフ12~16)

Oxide Games
http://www.ashesofthesingularity.com/

Star Swarmでおなじみのゲームエンジン「Nitrous Engine」を利用した初めてのDirectX 12ゲーム(というかDirextX 12 Benchmark:同社談)がこのAshes of the Singularityだ。画面イメージを見ていただくと分かるが、Star Swarmが宇宙空間での戦いだったのに対して今度は地上戦である。

さてこのゲーム、配信はSteam経由であるが、Steamで一覧を検索しても出てこない。ではどうやって入手するか? というと、同社のStoreで、Founder's Edition($44.99)あるいはFounder's Lifetime Edistion($55)を購入するとキーが送られてきて、これをSteamの画面から入力するとダウンロードされるという形になる(Photo20)。こちらを起動すると最初にDirectX 11かDirectX 12かを選択するので、ここでDirectX 12を選ぶ(Photo21)ことで起動できる。

Photo20:Oxide Gamesのストアからキーを購入して、Steamでダウンロードするという形

Photo21:起動時にDirectX 12を選ぶ

さて普通ならここで画面を紹介しつつベンチマーク設定を行うことになるのだが、実は購入の時の条件として"By purchasing this product, you agree to not post any screenshots or videos until this product enters public beta."という制約が課せられており、少なくともAshes of the SingularityがPublic Beta状態になるまでは一切画面などを掲載できない(現在はまだPre-Beta BuildのVersion 0.50.12113)ということで、画面無しでの説明となることをご容赦いただきたい。

ちなみに記事にすることそのものについては、" This restriction DOES NOT extend to discussion about the game; feel free to talk about it all you like!"ということで特に問題はない。Previewとしては、今年6月のE3 2015の際のAMDのイベントにおけるPreview動画が公式に公開されている。

さて設定だが、メインメニューの"OPTIONS"→"VIDEO"で

  • Resolution:1280×768/1920×1080/3840×2160を選択(1280×720が現段階ではメニューに存在しないため)
  • Quality Profile:"Medium"を選択

とし、あとはデフォルトのままである。Profileは"Minimum"/"Low"/"Medium"/"High"/"Crazy"の5段階だが、試しにHighを選んでみたらR9 Nanoにはちょっと荷が重かった(Crazyはもう論外だった)ことからの選択である。

設定を終わったらメインメニューに戻り(ちなみに設定を変更するとゲームの再起動が必要となる)、ここで"BENCHMARK"を選ぶとおよそ3分間のベンチマークが実行され、結果がログファイルに自動記録されるので、あとはそれを集計する形だ(画面でも結果は表示されるが、やはり上述の制約により掲載できないのが残念である)。

さて結果である。面白いのは、グラフィックスカードのドライバチューニング向けといわんばかりの結果になっており、フレームレートと処理Bacth率がBatch Size(Normal/Medium/Heavy)別に示されている。

グラフ12がBatch Size別のフレームレート、グラフ13がBatch Size別のBatch処理レートである。ほかにもやはりBatch Size別にCPU/GPU Boundの比率とかDriverのBatch処理スループット、オブジェクト別の平均フレームレートやBatchスループットなど、普段はまず見ないような結果が山と出てくる。

総じて結果を見ると、GTX970/R9 NanoともにGPU Bound(CPUの処理の方が先に終わってしまい、GPUの処理を待っている状態)が99%以上になっており、どちらの環境でもGPU性能をフルに生かしている事だけははっきりと分かる。

さてそんなわけで結果を見てみると、フレームレート(グラフ12)に関して言えばこちらもR9 Nanoが優位である。比較的軽いNormal Batchでは全解像度で10fps以上R9 Nanoが上乗せがあるし、Medium/Heavyでは差は若干縮まるが傾向そのものは変わらない。その一方で、Batch処理レートそのもの(グラフ13)で言うとGTX970もR9 Nanoもほとんど同じであり、つまりBatchの処理速度そのものがR9 Nanoそのものがやや高速という見方ができるわけだ。

グラフ14~16は、Batch Sizeを抜きにしてそれぞれのフレームレート変動をまとめたものであるが、どれもおおむね傾向は一緒で、R9 Nanoの方が振幅が大きい(山と谷の差が大きい)感じになっている。

"谷"というのは例えばどの解像度でも70秒付近に大きなピークがあるが、この時のフレームレートはGTX970とほぼ同等レベルまで下がる。ただ山の方は明確にGTX970を20fps近く上回っており、平均でならすとR9 Nanoが優位という結果になる訳だ。