弁当宅配・ケータリングのサービスを行うスターフェスティバルは、8月1日より新たにデリバリー型社員食堂「シャショクル」を始動した。サービス開始に先駆けて、7月29日に記者発表会を行った。

記者発表会の様子

「シャショクル」はなぜ生まれた? 

同社が運営する「ごちクル」は、法人向けとケータリング向けの弁当をデリバリーするサービス。現在47都道府県にサービスエリアを展開しており、820万人以上に利用されているという。基本的には「あらかじめ決まったイベントで沢山の方が集まる場所」のニーズを見込み、法人や団体が経費で利用するビジネスシーンを対象にしたサービスを主としていた。

一方、今回誕生した「シャショクル」は"デリバリー型の社員食堂"をコンセプトとし、個人の昼食需要を見込んだサービスとなっている。

これは「ごちクル」問い合わせの中に「今日届けてほしい」「個別で届けてほしい」というものが多かったこと、また10月より行われる東京都の弁当及び惣菜類の移動販売に関する規制強化による、オフィスの密集地でのランチ需要を見込んでのことだという。

サービスプランには2種類あり、400名規模企業向けの「対面販売プラン」と、20名規模の 「定期配送プラン」がある。「対面販売」では、数種類のお弁当を毎日日替わりで用意して販売員が会社内の空きスペースで販売する。一方、「定期配送プラン」は販売員のないパターンで、数種類のお弁当を顧客の動向をみて特別なお弁当をつくり、毎日届ける。

シャショクル事業部 事業部長 大野輝氏

また、導入・固定費は一切無料であり、広大なスペースがなくても気軽に導入できる。福利厚生として、一部会社から金銭的な補助を行い、割安で社員が弁当を購入できるようにしている企業もあるという。シャショクル事業部 事業部長 大野輝氏は「400円以上のお弁当には、一律200円補助をする企業、上限は無いが買ったお弁当の半額を負担する企業、なかには、従業員想いの会社では週に一回は全額負担をするので、社内で弁当を食べようという会社もあります」と語った。

毎日食べても追いつかない、4,000種類のお弁当を手配

「シャショクル」では、「ごちクル」で培った商品力を強みとしており、約4,000種類の弁当のなかから選ばれた最適なラインナップが会社に届けられるという。

賛否両論「花(はな)~HANA~」1,100円(税込み)

今回の発表会では、実際にデリバリーしているお弁当を披露。恵比寿の日本料理店「賛否両論」の「花(はな)~HANA~」のほか、錦糸町にある焼肉店「焼肉ここから」の「焼肉ここからの肉めし重」、東京駅の持ち帰り弁当専門店「知床鮪」の「知床鮪ルイベとかに」など、オフィスではなかなか食べられない弁当がそろっていた。

実際のお弁当販売員も来ていた

また販売員は、主婦、モデルの卵、テレビに出始めたお笑い芸人、元キャビンアテンダントなど、バラエティに富んでいるという。

今後全国8都市へ展開

今後は、1年以内に商品数を1.5倍の6,000種類に増やし、全国8都市(札幌、仙台、東京、名古屋、広島、大阪福岡及び首都圏以上)で展開するという。導入会社数も1年以内に全国1,000社へと拡大させる見通し。大野氏は、「これらの目標を叶えた上で、日本一ハッピーにするデリバリーサービスに育てていきたい」と意気込みを語った。