VAIO株式会社から、13.3型のモバイルノートPC「VAIO Z」が発表された。「VAIO Z」と言えば、ソニー時代のVAIOシリーズではフラグシップモデルに位置付けられていた機種だ。
会社も変わり、およそ3年ぶりとなるその新モデルに、期待している人も多いだろう。今回はVAIO Zの試用機で、気になるデザインや性能をレビューしていこう。
■主な仕様 [製品名] VAIO Z VJZ13A1 [CPU] Intel Core i7-5557U(3.1GHz)/Intel Core i5-5257U(2.70GHz) [メモリ] 8/16GB [ストレージ] 128/256/512GB PCIe SSD [光学ドライブ] なし [グラフィックス] Intel Iris Graphics 6100(CPU内蔵) [ディスプレイ] 13.3型ワイド(2,560×1,440ドット) [OS] Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit [本体サイズ/重量]W324.2×D215.3×H15~16.8mm/約1.34kg [店頭予想価格] 税別190,000円前後(最小構成時)~
VAIOファン垂涎の「Z」が復活
新しい「VAIO Z」は、液晶ディスプレイを180度回転させることでタブレットとしても使える。従来までのクラムシェル型ノートPCからコンバーチブルタイプの2-in-1 PCへと変化した点が大きな特徴だ。
ここで「VAIO Z」シリーズをあまりよくご存じない方のために、これまで発売されたモデルを簡単に説明しよう。
初代モデルのVAIO「type Z」が発売されたのは、いまから7年前の2008年夏。メインマシンとしても使える高いスペックと優れたバッテリ性能を両立した新機軸のモバイルノートとして話題を呼んだ。CTO形式によるパーツカスタマイズも可能で、SSDのRAID 0構成にも対応していたことからもその先進性がうかがえる。
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その後、2009年秋冬モデルで「VAIO Z」に名称変更されたのちに2010年の春モデルとして登場した第2世代、通称「Z1」では、高い性能を保ちながらもボディがより軽くそしてより薄く変化。さらに「Z2」こと2011年夏モデルの第3世代では、光学ドライブとGPUを搭載した外付けユニット「Power Media Dock」にパーツの一部を分離させることで、高性能でありながら重量約1.165kgで高さ約16.65mmの軽量&薄型化を実現している。
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最強のモバイルノートして君臨し続けた「VAIO Z」は、VAIOシリーズの顔とも言える存在だった。だが2012年夏モデルを最後に個人向けモデルの生産が中止。2014年にはソニーPC事業部の売却に伴い、それまで販売が継続されていた法人モデルも姿を消したのだ。
そして2015年2月16日、前モデル(SVZ13119FJ)の発売から2年8カ月ぶりとなる新モデル「VAIO Z VJZ13A1」が、ソニーから離れて2014年に設立されたVAIO株式会社から発売された。きっと多くのVAIOファンが、この復活に喜んでいることだろう。もちろん筆者も、そのうちの1人だ。