東京大学といえば、言わずと知れた名門大学。ここに、ひそかに学生たちに愛されるメガ盛りメニューがある。その名も「インフィニートデストロイヤー」……。不穏な響きの名前に戦々恐々としながらも、その姿を確かめるべく東京大学に乗り込んだ。

「サブウェイ 東京大学工学部2号館店」

ローストビーフ5倍盛り!

「インフィニートデストロイヤー」は東京大学・本郷キャンパス内、工学部2号館で味わうことができる。館内に広がる吹き抜けの空間に店を構えるのは、サンドイッチチェーンの「SUBWAY(サブウェイ)」だ。そう、「インフィニートデストロイヤー」とは、「SUBWAY」のメガ盛りサンドイッチなのである。

一体どんなサンドイッチなのだろう。早速オーダーしてみると、トレイにのったサンドイッチが運ばれてきた。

……店員さん、パン閉じ忘れてますよ。

しかしよくよく見てみると、具のボリュームがありすぎてパンを閉じきることができないだけなのだ。2つに割ったパンの中心にのっているのは、幾重にも重ねられたローストビーフである。その数なんと25枚! 「インフィニートデストロイヤー」とは、通常は5枚のローストビーフを5倍に増量した「ローストビーフ」サンドイッチのことだったのだ。ちなみに価格は1,490円となる。

「インフィニートデストロイヤー」(1,490円)

パンが閉じきらないボリューム

通常サイズの「ローストビーフ」と

隣に通常サイズの「ローストビーフ」を置いてみると、その差は歴然。野菜の量やトッピングを自分の好みにカスタマイズできる「SUBWAY」だが、「インフィニートデストロイヤー」では圧倒的に肉が主役だ。

ホースラディッシュソースがよく合う

おすすめというホースラディッシュソースをかけてもらい、早速いただいてみた。無理にパンを閉じると具がはみ出るので、軽く押さえて端からかぶりつく。

……うまい! 一度にたくさんの肉にかぶりつくからこそ、ローストビーフの柔らかさがよくわかる。ホースラディッシュの辛みも相まってあっさりとした味わいだ。肉のボリュームはすさまじいが、全体の量は「多すぎて食べられない」というほどではない。思う存分ローストビーフを味わえて、食べ終えた時の満足感もひとしおだ。

サークルの"儀式"にも

さて、この「インフィニートデストロイヤー」、実は"兄弟分"とも言えるメニューがある。ローストビーフ10枚の「デストロイヤー」(740円)、15枚の「キングデストロイヤー」(990円)、20枚の「ゴッドデストロイヤー」(1,240円)だ。もともとは東大で人気のボリュームメニューを押し出す意味で「デストロイヤー」の販売を始めたが、お客さんの要望で増量を重ねていった結果、「インフィニートデストロイヤー」にまでたどり着いたという。

大学内には、「インフィニートデストロイヤー」を食べることが儀式化しているサークルも存在するとのこと。「SUBWAY」ではレギュラーサイズの倍の長さ(フットロング)のサンドイッチを3つ盛り合わせた「パーティートレイ」というメニューがあるが、これを全て「インフィニートデストロイヤー」で注文した猛者もいたそうだ。ちなみに、研究室の打ち上げ用に購入したそうである。

これでもか! とローストビーフを詰め込んだ「インフィニートデストロイヤー」は、東大生に愛される名物サンドイッチだった。皆さんも東大に立ち寄った際にはぜひお試しを。

※価格は全て税込