10月23日と24日に開催のThe Microsoft Conference 2014では、日本マイクロソフト代表執行役 社長の樋口泰行氏キーノートスピーチの後、各種のブレイクアウトセッションが行われた。

ここでは「最新Officeで導入と管理はどう変わるのか? ~ クラウド時代のOffice、Office 365 ProPlusの特徴と導入手法・基礎 ~」を紹介したい。内容的はビジネス向けの導入が中心だが、個人ユーザーにもOffice 365の提供が始まったので、参考になるところもある。なお、本レポートは講演の内容に加え、一部さらに細かい質問を会場内の「office 365なんでも相談」でうかがったものを含めている。

まずは日本マイクロソフト Officeビジネス本部 エンタープライズプラットフォームグループ シニアプロダクトマネージャー 輪島文氏が登壇。Office 365 ProPlusの概要を紹介した。

タイトル。Office 365 ProPlusの紹介と従来のOffice 2013との違い。また導入運用のしやすさを解説

日本マイクロソフトの輪島文氏

Office 365は常に進化した機能を提供する「サービス」であり、従来の3年ごとのアップデートとは違い、常に最新版が提供される。

かつて「電話」が35年かけて普及したのに対し、スマートフォンはたったの2年で広まった。このように、世の中の進化が従来の観点では予測しにくくなっている。また、高いテクノロジーを使いこなしているユーザーにも対応するため、Officeも常に最新の環境を提供することになったと述べた。

Office 365 ProPlusは常に機能を追加し、進化を続けるサービス製品

4つの特徴。「サービス」なので最新版が常に提供され、アップデートも自動。一方で旧Officeを使い続けられるため、互換性問題を最小限にできる

Office 365の第一の特徴は上で述べた最新環境の提供で、月次でのサービス見直しが行われている。また、クラウドから簡単にインストール可能であり、アップデートも自動化された。Office 2010以前の環境とも共存できるため、互換性問題を最小にしてスムーズな移行が可能となっている。

ライセンスはデバイス単位ではなくユーザー単位で、1ユーザーは最大15デバイスでOffice 365を利用可能だ(マルチデバイス対応)。Offce 365 ProPlusだけの機能としては、Office for iPad、OneDrive for Business(1TBのストレージ)、Power Map機能の標準提供を挙げた。

Office 365の歴史。アップデート頻度は月次だという

左の画像の青い部分がOffice 365 ProPlusだけの機能。Office for iPad、OneDrive for Business、PowerMapの標準対応