"肉食"でイライラ知らずに?

これまで、ダイエットに失敗した人はいませんか。食事の量を極端に減らしたり、ハードな運動を継続するのは難しく、リバウンドの可能性も高くなります。そんな悩めるダイエッターに朗報。実は「肉」がダイエットの味方となってくれるのです。

肉からたんぱく質を!

人間の体はたんぱく質でできています。肌や骨、髪の毛、血液……。全ての原料であるたんぱく質は、美肌や体の調節機能にも密接に関わっている栄養です。ですので、いくらやせたいからと言ってたんぱく質の摂取を控えるのはおすすめしません。

読者の方の中には、「カロリーが気になるから、たんぱく質は植物性の大豆や豆腐からとればいい」と考えている方もいるかもしれません。しかし、残念ながらこの考え方はNG。その理由は、「メチオニン」にあります。

メチオニンは必須アミノ酸の1つで、肌や髪など人間の体を作るためになくてはならない成分。肉や魚からは摂取できますが、植物性たんぱく質にはごく微量しか含まれません。菜食を続けていると、髪のコシがなくなったり、肌のはりが失われたりしていきます。

糖質は抑える

肉をたくさん食べるときは、糖質の摂取過多に注意しましょう。糖質は、ご飯やパンなどの炭水化物など甘みのあるものに含まれていますので、これらの摂取量をコントロールしましょう。糖質を控えれば、カロリーは気にしなくても大丈夫。もともと肉は食べ応えがあり、満腹感もある優れた食材です。

肉料理にもいろいろありますが、中でもおすすめのメニューは「ステーキ」です。焼いている間に脂がほどよく落ちますし、手間がかからず食べ応えもあるので高い満足感が得られます。味付けは、塩こしょうやしょうゆに大根おろしなど、シンプルに仕上げましょう。市販のステーキソースには糖質が含まれているので避けるのがベターです。

もし間食をしたい場合は、無糖ヨーグルトやゆで卵、ナッツ、チーズ類がおすすめです。また、から揚げやフライドチキン、フランクフルトを食べるのもOK。 衣には糖質が含まれるので食べすぎは良くありませんが、甘いお菓子を食べるよりはずっと良いですよ。

肉や魚は、たくさん食べても血糖値が上がりにくいのが特徴。血糖値の上昇がゆるやかだと、イライラ防止にもつながります。「心身ともに健康的にやせたい」という人に、ぜひおすすめしたい食材です。

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筆者プロフィール : 定 真理子(じょう まりこ)

新宿溝口クリニック・チーフ栄養カウンセラー。栄養療法により不妊症を克服(現在2児の母)したのをきっかけに、分子整合栄養医学を学ぶ。美容・アンチエイジング・ダイエット・不妊対策・子育てなど、女性ならではの悩みに対応した栄養指導を行う。

著書「女性のイライラがスッキリ消える食事
・定価: 1,400円(税別)
・発行: 株式会社マイナビ
・192ページ