マウス、長野県の飯山工場で恒例の「親子組み立て教室」 - 世界で1台のPCを

マウスコンピューターは8月10日、告知のあったとおり、同社飯山工場を会場とした「2013年度 親子パソコン組み立て教室」を開催した。夏休みを利用した同社毎年恒例の催しで、親子でパソコンを組み立てたり、飯山工場のパソコン生産現場を見学するなどし、それらを通してパソコンへの理解を深めようという試みだ。当日の教室におじゃまさせていただくことができたので、その模様をお伝えしたい。

今年で4回目の開催で、今年も例年同様に、小学6年生とその保護者のペアを対象に、日本全国から参加者を募った(参考、イベント概要はこちら)。会場となったのは、長野県・飯山市にあるマウスコンピューターの「飯山工場」(参考、過去の飯山工場のレポート記事はこちら)。パソコンを日本国内で製造することにこだわり、"日本品質"と呼べるに相応しい品質を実現したいという同社のポリシーにしたがい、一部特殊な製品を除く同社製品の生産を一手に担っているのが、この飯山工場だ。

組み立て教室では、ハイエンドのデスクトップから、持ち運びにも使い勝手のいいノートまで、それぞれの親子が組み立てるパソコンのスペックからBTOで選べるようになっており、変わったところだと水冷デスクトップに挑戦する親子の姿も見られた。マウスコンピューターのパソコンの大きな魅力はオーダーメードのBTO販売の方式にあり、そのBTOの魅力を、今回の組み立て教室を通しても実感してほしいとして、このような方式になっている。

組み立てを指導する先生役には、飯山工場でパソコン生産に携わっている"ホンモノ"のスタッフがあたり、生徒である参加親子それぞれをマンツーマンでサポート。実際の生産現場のノウハウなども活かした"プロ"の組み立てを知ることもできるようになっていた。組み立てのスタートは、先生と一緒に、飯山工場の実際の倉庫をまわり、パーツのピッキングから。次いで、ピッキングしたパーツを使って、いよいよパソコンを組み立てる段となる。もちろん例年の教室同様、すべての作業は子供が担当し、保護者ははげまし見守るだけしかできない。

なんとか組み立てが終わった後は、"先生"の動作チェックなどを経て、いよいよ完成となる。自分でスペックを決め、おそらく人生初体験であろうパソコンの組み立てを、不安なども乗り越えながら最後までやり遂げ、出来上がったパソコンは、自分の手で作り上げたまさに世界で1台だけのパソコンとなる。教室の最後には、この日を記念した名前入りの修了証書の授与式もあり、うれしそうに、てれくさそうにそれらを受け取り、出来上がったパソコンを大事そうに抱えて持ち帰る子供達の姿は、毎年のことながら印象的に残る。子供達の表情を見ると、ITへ興味を持つ端緒として、こういった同社の取り組みは意義が大きいことのように思えてくる。

さて、こちらも毎年恒例のことだが、親子パソコン組み立て教室にあわせて、同時開催で「訳ありセール」と題したアウトレットセールも実施されていた。わずかな擦り傷やへこみがある製品や、化粧箱が汚れた製品を再整備し、動作確認ができた「訳あり品」などを特別価格で提供する、年に一度の名物セールだ。例年、パソコン本体や液晶ディスプレイなどの"過激"な値引きが人気の催しで、県外からの来場者も多く、今年も大行列ができていた。