今年のCOMPUTEX TAIPEIでも、様々なスタイルのPCケースが出展されていた。今年のトレンドは、水冷用ラジエータへの対応の強化だろうか。複数のラジエータが搭載可能だったり、小型ケースでも対応していたり、そのあたりをアピールしていた製品が多かった印象だ。それでは気になった製品をピックアップしてみよう。
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【レポート】COMPUTEX TAIPEI 2013 - ケース特集(小型編) 水冷対応のMini-ITXケースやファンレスのNUCケースなど
http://news.mynavi.jp/articles/2013/06/14/computex20/
なお、IN WINのガラス張りケース「tou」については、すでに別記事にまとめてあるので、そちらを参照してもらいたい。
なんとラジエータが5台搭載可能
今年も一般向けブースはなく、ホテルの1室をショールームとしていたCorsair。ここで注目のケースは、"ダブルタワー"とでも言うべき「Carbide Air 540」だ。通常のタワーケースを横に2つ並べたようなサイズ(415×332×458mm)なのだが、実際に内部も左右2つの空間に分けられており、優れたエアフローを実現したという。
向かって左側のエリアには、普通のケースと同じようにマザーボードを格納。だがAir 540では、それ以外のコンポーネント、つまり電源やドライブを全て右側のエリアに分離することで、エアフローのジャマになるパーツやケーブル等を排除。発熱が大きいマザーボードやグラフィックスカードをより効果的に冷却する。
水冷ラジエータは2カ所に設置可能。トップ側は最大28cmサイズ、フロント側は最大36cmサイズに対応しており、2台同時に搭載することも可能だ。発売予定は8月。日本での価格は未定だが、米国では139.99ドルと、サイズの割には案外安い。
そして同社がフルタワーの上を行く"スーパータワー"と呼ぶのが「Obsidian 900D」。こちらは内部が上下に分割されており、マザーボードと5インチベイは上側に、電源は下側に格納する。電源は2台まで搭載可能で、3.5インチベイは、上側に3つ、下側に6つ用意されている。価格は5万円くらいになるとのことだ。
そして冷却性能が強烈。ファンは標準で3個付属するが、最大15個まで搭載できる。またラジエータは、フロントに36cm、トップに48cm、サイドに48cm/28cm、リアに14cmまで設置できるスペースがあり、CPU、グラフィックスカード、マザーボードなど、個別の水冷化が可能となっている。
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