11acを使う上で、特別な設定は特にない。5GHz帯通信時のデフォルトが11ac(1.3Gbps)仕様になっているため、11ac対応機器で接続すれば自動的に「1.3Mbps」が最初に選ばれる。初期設定時にインターネットにつないでないと先に進ませてくれないという少々意地悪なシステムだが、画面はシンプルにまとめられている。スマートフォンやタブレットなど、縦長の画面でも見やすいデザインが用意されている点は、今どきのデバイスというべきだろうか。

また、11acには直接関係ない機能だが、BitTorrentのクライアント機能や、動画・ゲームなどのデータを優先して転送する機能なども備える。搭載機能は非常に豊富で、設定をあれこれ変えて楽しめそうな印象だ。

設定はブラウザ経由で行なう。メイン画面は機能ごとにパネルで分割されている

1.3Gbpsでの通信には5GHz帯での接続が必須。デフォルトの設定は「1300Mbps」、つまり1.3Gbpsだ

2.4GHz帯では最高450Mbpsでの接続が限度。もちろん5GHz帯と同時に使えるので、ゲーム機やプリンタ/複合機などの接続に有効

BitTorrentのクライアント機能も搭載。設定画面のレスポンスが悪化するので利用価値は今ひとつかもしれない

LAN内のデバイスを一覧化し、個々の通信量をモニタする機能もある。通信量は累計ではなく、その瞬間ごとの数値だ

ゲームや動画など、優先したい用途を指定しておけば、そのパケットに帯域を多めに割り振る「アドバンスドQoS」機能

詳細なマニュアルやファームウェアは、設定画面からダウンロードサイトに直接飛んで取得

スマートフォン向けの設定画面は、ログインとホーム画面が縦長の表示

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