コロンビアはこのほど、今年秋からの商品ラインナップを発表した。今秋は「LONG TRAIL」のほか、山頂をめざす人々に向けたラインナップの「Win The Summit」、冬の定番となってきた新素材「OMNI HEAT」の3つをコンセプトに商品展開する。

コロンビアの秋の新作発表会の様子

今回の発表会ではコロンビアスポーツウェアジャパンのマッスィモ・ラッザリ氏の挨拶から始まり、2012年のコロンビアが11.0%の増収となり、すべての部門においてプラスの収益を上げたことが報告された。また、今年の春には本社を移転し、複数のプレスルームを持ち、全ブランドの全商品を一同に見られる環境を作っていくという。いままで以上に新たなアクティビティを提案していくとのことだ。

コロンビアでは今秋も引き続き、「LONG TRAIL」の普及をアピールしていく。「日経トレンディ」の「2013年ヒット予測ランキング」で注目ワードにも選ばれており、自然を感じながら長い時間をかけてトレイルするというこのアクティビティの日本版を、さらに普及させていきたい考えだ。今年の秋は、ゆったりとした気持ちで日本の自然を満喫する「ロングトレイル」に挑戦してみるのもいいかもしれない。

「ロングトレイル」のコーナー。新素材「OMNI HEAT」を使ったシューズやジャケットも。長い時間歩くロングトレイルでは脱ぎ着しやすく軽い素材が求められる

今秋から加わる新しいラインナップが、山頂をめざす登山者に向けた「Win The Summit」。この日の発表会では、エベレストに6回挑戦し、4回登頂に成功した国際山岳ガイドの近藤謙司氏を迎え、トークショーが行われた。

今回は近藤謙司氏を含めた「Win The Summit Project」を組み、新製品の開発に挑んでいるという。エベレストのような険しい山の登山でも耐えうるウエアを、近藤氏との共同で開発。今回はそのプロジェクトで開発された新作も発表された。マイナス40度の厳しい環境でも体を守るダウンスーツと、動きやすいシェルの2種類だ。それぞれ実際に着用し、登山した中で気づいた点を改善しながら開発されてきたという。最後のテストは春のエベレスト登山で実施される。

国際山岳ガイドの近藤謙司氏。震災後に訪れたエベレストでは「Pray for JAPAN」を掲げて登山したという

近藤氏とのプロジェクトで開発されたダウンスーツとシェル。実際に着用し、登山した中で気づいた点を改善し、取り入れている

登山ブームが続く中、高機能なウエアを着用するのは安全面においても大切なこと。今秋はコロンビアの新作を着用し、アウトドアを楽しむのもいいかもしれない。