アウトドアウェアを提供するコロンビアはこのほど、2013年春夏の新作発表会を行った。来年春夏シーズンのコロンビアのキーワードは「ロングトレイル」。日本にはまだなじみの少ない言葉だが、山のように高低差のある場所を歩くのではなく、平坦な場所を長い時間をかけてトレッキングする「歩きながら旅をする」スタイルを提案していくという。

コロンビアの新作発表会の模様

ロングトレイルに必要な"軽量化"追求した商品を展開

ロングトレイルは登山とは違い、平坦な道を長い時間をかけてゆっくり進んでいくアクティビティだ。アメリカには全長4,000kmを超えるコースがあり、何日もかけてキャンプをしながら旅していくという。まさに「歩く旅」といえるだろう。

今回の発表会では、モデルで俳優の尚玄さんがゲストに招かれた。雑誌「TRANSIT」とのコラボで、実際にアメリカにてロングトレイルを体験したという。そのときがロングトレイル初挑戦だったと言う彼は、スライドを交えながら、「思った以上に大変なこともあったが、さまざまな旅の出会いや雄大な自然との出会いもあり、楽しい体験をしました」と自らの体験を語った。

ロングトレイルを体験した尚玄さん。自然と向き合える旅の写真は「TRANSIT」でも紹介される

春夏向けの新作としては、コロンビア独自の最先端冷却テクノロジー「オムニフリーズゼロ」を使用した商品を展開する。「オムニフリーズゼロ」は冷却材である小さな青いサークルが、汗を利用し生地全体の温度を瞬時に下げ、その効果でクーリングを持続できるという。長い時間歩き続けるロングトレイル向けの新作には、この「オムニフリーズゼロ」を使用した商品を多くそろえている。

平坦な道とはいえ、キャンプ用品や食料水などを背負い長時間歩き続けるため、軽量でレイヤードができる商品を多くそろえているのも特徴だ。シューズも登山とは違い、軽く通気性の良いものを合わせている。ロングトレイルにおいては、いかにうまく軽量化を図るかが重要になってくるという。

「ロングトレイル」関連の新作をそろえたコーナー。レイヤードスタイルが基本となる

「オムニフリーズゼロ」を使った商品。軽くてインナーにもってこい

ロングトレイルは軽量化が重要。足下も軽めに

コロンビアが提案する「ロングトレイル」のコーディネイト

登山ほど険しい道のりではないが、平坦な道を自然と向き合いながら歩く「ロングトレイル」。コロンビアが発信源となり、新しいカルチャーが日本に根づくのも近いかもしれない。