選択肢が増えているWindows 8タブレット&コンバーチブルPC

タッチパネルを備えたタブレット端末は古くから存在しているが、特定のアプリケーションを動かすための業務用端末で使われることが多かった。しかし、iPadのヒットにより、コンシューマー向けタブレットという市場が確立。さまざまなメーカーから、コンシューマー向けタブレットが発売されるようになった。

そしてWindows 8の登場により、タッチ対応のWindows 8タブレットが一気に増えている。Windows 8以前にも、(機種数は少ないものの)Windowsを搭載したタブレットが発売されていたが、Windows 7までのWindowsのUIはマウスやタッチパッドでの操作を前提としていたため、タブレットでの使い勝手は決して良いとはいえなかった。

Windows 8の新UIはタッチパネル操作を前提としており、タブレットとの親和性が高い。そのため、Windows 8の登場に合わせ、ノートPC形状とタブレット形状に変形するギミックを備えたコンバーチブルPCや、ピュアタブレット製品が各メーカーから発表され、話題を集めている。

キーボードドックが付属する分離合体タイプのタブレット

ここで取り上げる日本エイサーの「ICONIA W510D」も、Windows 8を搭載した10.1型タブレットだ。標準でキーボードドックが付属しており、タブレット(液晶部分)とドッキングすることで、クラムシェル型のノートPCとしても使えることが特徴だ。そのICONIA W510Dを試用する機会を得たので、早速レビューしていきたい。なお、今回試用したのは英語キーボードを搭載した評価機であり、日本で販売される製品は日本語キーボードを搭載する点に注意してほしい。

「ICONIA W510D」にはキーボードドックが付属し、クラムシェル型のノートPCとしても利用できる

■主な仕様 [CPU] Intel Atom Z2760(最大1.80GHz) [メモリ] 2GB [ストレージ] 64GB SSD(eMMC) [グラフィックス] Intel Graphics Media Accelerator(CPU内蔵) [ディスプレイ] タッチ対応10.1型ワイド光沢(1,366×768ドット) [バッテリ駆動時間] 最長約18時間 [OS] Windows 8 32bit版 [本体サイズ/重量] W258.5×D167.5×H8.8mm/約58g(タブレット)、W258.5×D167.5×H9.9mm/約1.26kg(タブレット+キーボードドッグ) [店頭予想価格] 75,000円前後
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